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in between days

表参道で働くシニアのブログ

出不精なんだけど出歩くのが好きという話

この季節、休日の夕方にいつもちょっとした葛藤にさいなまれる。昼が短い時期なので、午後3時にはもう夕方の雰囲気になり、5時には日が暮れてしまう。夕日が刻一刻と沈みつつあるなか、ああ今日はまったく外に出なかった……こんなに晴れ晴れとした小春日和のいい休日だったのに、お日さまの暖かさのなかをそぞろ歩くこともせず、休日が終わっていくのか……そうなると居ても立ってもいられなくなり、すっかり日が暮れかかった夕闇のなかを、あわてて上着を羽織って靴を突っかけて、どこ行くアテもないので、とりあえず駅に向かい、定期券の範囲にある図書館なぞ訪れて、閉館まで喫茶室で音楽雑誌をめくり、帰りにドトールでハニーラテなんか注文したりして、帰途に着く。そんな休日を過ごしている。

図書館で本を借りるでもなく、ただ出掛けて帰ってきただけで、とくに何か収穫があるわけでもない。終日ずっと家にいたわけではないということに満足して帰ってくる。あとになってフェイスブックを開いてみたら知人のちょっとしたパーティに招待されていたのが今日だったことに気がついて、どうせ外出したのなら行けばよかったと悔やしさが先に立つものの、ターミナル駅を乗り継いで本格的に街に出かけたかというとそうでもなかったかもしれない。

それならもっと早い時間に、午前中の余裕のあるうちに出掛ければ、いろいろなところに行ける可能性だっていくらでもあるだろうに、なぜか余裕のある時間帯にはグズグズとくだらないことで時間をつぶしてしまう。録りためていた72時間を見たり、財布から出てきた1週間分のレシートを整理してみたり、思い立ってIKEAまで出掛けて買ってきたはいいが、配達してもらったっきりになっていたテレビ台を組み立てたり、テレビを移動してケーブルをつなぎ直してみたり、ケーブルが短すぎたので長いのをアマゾンで注文したのはいいが、分波器がなくてBSが見れないことに気づいてみたり、仕方ないから追加で注文してみたり、むしろBSで録画予約があるのでいったんBSにつないでみたり、夜には地上波を見るはずなので適当なタイミングでケーブルをつなぎ直してみたり、しているうちに午後4時とかになっているわけである。そもそも休日は昼過ぎまで寝てるしね。

そういえばIKEAに買い物にいったときにも、行きは乗り継ぎ案内で調べて電車とバスを最適化したスケジューリングで到着したものの、いつものように出かけるのが午後も遅めだったため必要なものを配送手続き終わった頃にはもう真っ暗で、送迎バスの列に並んでみると大きなターミナル駅行きは大行列で、ふと隣に数人しか並んでない乗り場があるのでこっちでいいかと適当に待っているとやがてふつうの路線バスのようなのが来て、向かった先がなぜかショッピングモールで、というかショッピングモール行きというのは看板に出ていてそれでいいかとおもったんだけど、よく考えれば駅に着かなければ帰れない。まあ10分くらい歩くと横浜線の行ったこともない駅が最寄りのようで、行ったことのない駅というのはどうしていつもあれほどのワクワク感を与えてくれるのでしょうね。駅前にチェーンの居酒屋と消費者金融と持ち帰り弁当とクリーニングショップしかなくても、なぜか連絡階段をのぼっておりて反対側の駅前広場に出てみたり、周辺を不必要にぐるぐると回ってなぜかパチンコ屋の角にラテン系の外国人がたくさん立ち話をしているコミュニティ感ある風景に出くわしてみたり、そういうときは明るい昼間より日が暮れてからがより雰囲気で、業界っぽく言うならイキフンで、雨宮さんと東林間でさんざん買い物して、といっても隣で「かわいいかわいい」連呼してただけだけど、すっかり暗くなったなかを小田急相模原にたどり着いたとき、チェーンの牛丼屋が目に入った瞬間に日常に連れ戻されたような異世界SF感に襲われたことをどこかに書いておきたいとおもったのでいま書いてます。

フリーランスでウェブライターなどをやっていたころ、どっかで仕事しようと考えて、近場でいいものを遠い町の図書館までわざわざでかけていき、だいたいどこも図書館は地域住民のためにあるので駅からめっちゃ歩かされたりして、昭和感の息づいた商店街を抜けて歴史ありそうな小学校の角を曲がるとピカピカの総合文化施設の吹き抜けの先にこぢんまりした図書スペースがあったりして、仕事するスペースはあるけど電源席は埋まっててバッテリーが切れるまで数時間だけなんか調べ物をして、また不案内な道を別の方向に歩き出したらバス停があったので、やってきた便に乗り、降りるアテもないので終点まで乗ってったら、ターミナルでもなんでもない住宅街の真ん中の転換場みたいなところで降ろされ、かといって乗ってきたバスで引き返すのもなんであるからさも最初からここが目的地のようであった体で歩み出し、適当に見当を付けていると来たこともない東武伊勢崎線の駅前にさ迷いでて、駅前が道路の拡幅工事などしていようものならコーフン醒めやらぬ様子でシャッターを切り、あとでスマホを見返してこれ何の写真だっけ? みたいな気持ちにはなるのですが、しかしなぜあの拡幅工事というやつはひとのこころをわくわくさせるのでしょうな。ほんとに大好きです拡幅工事。あまり東京のひとは「道を付ける」っていわないみたいだけど、うちの田舎のほうではトンネルを掘ったりバイパスを通すことを「道を付ける」といって、便利になるから諸手を挙げて賛成するものでありだれも環境がどうこう言い出さない民度の高いモータリゼーションの高度経済成長期を生きてきたからかな。子どものころ、うちの家の前の道路はまだ舗装されていませんでした。

そもそもぼくは文化的な何かで好きなものというとたぶん音楽で、よくコンサートに行ってはエレカシの宮本にステージから靴を投げられたりしたものですが、正しくは投げられたのは上手に座ってた女性で、ぼくはそれを見ていて、曲の途中でぶん投げた靴を、曲が終わった途端に「返してください」って自分で取りに行ってたのがおもしろかった。それが今や、2016年ベストライブを挙げろと言われるなら、初夏にあったオザケンの新曲ツアーくらいしかなく、その感想はこのブログでも書いたけど、そのほかはモーニング娘。の春ツアーの武道館と秋ツアーの武道館とJuice=Juiceの武道館という、大きな玉ねぎの下でペンラはとくに振ってないけど、というかファミリー席で落ち着いて見てましたが、ほんとうに加賀楓よかったですね。これは泣くやつですが、コンテキストがあります。なにかのオタクってのはきっと「コンテキストの加減を共有できる」って要素が多分にあるものなんだろうなと感じる昨今ですが、なのでふつうのバンドのライブとかまったく行かない代わりに、半券を見てみたらどうやら美術館にはけっこう足を運んでいて、若冲のことはこのブログでもなんどか書いてるけど、カラヴァッジョとかルノワールとか半跏思惟像とか国芳国貞とか見にいってる。美術館は閉館のギリギリまで残ってるほうで、というのもここまで読み進まれた賢明なる読者諸氏ならお気づきのように、出かけるのが遅いからです。でも、おかげで自分しかいない展示室でモネの名画を見れたりすることもあって嬉しかったりもする。慌ただしいけど。そして表に出る。もう暗くて、駅に向かう。信号を渡れば公園口公園改札なんだけど、左手の暗がりにバス停があって何やら特別な塗装の車両が停まっている。とりあえず乗り込んでみると上野駅の北側を回り込んで国際通りから折れて言問橋を渡るあたりで正面にスカイツリーが見えた。スカイツリーについたもののスタバからスカイツリーを眺めるばかりで、押上から地下鉄で帰る。2月ごろには例年のウルトラマンスタンプラリーに精を出し、鬼門の尾久を攻略するため都電で王子に出る新ルートを開拓し、7月からはせっせとポケモンを集めてあとはラプラス待ちというところで金銀が投下されるなか、自宅ではひたすらスプラトゥーンをやってたのについ先日またランクAに落ちてしまいました。ニンテンドースイッチ、楽しみですね。

これは「はてなスタッフアドベントカレンダー2016」への参加記事であり、テーマは「好きなもの」。詳細や一覧は下記リンクをご参照ください。

はてなスタッフアドベントカレンダー2016 - はてなスタッフアドベントカレンダー

ダンスフロアで日本のロックなんてほとんどかかってなかった20年前よりの使者 - Rock.jp 20th Anniversary (1996 - 2016) のお知らせ

このままどこか遠く連れてってくれないか? その気持ちこそがロック音楽のメッセージの源泉なのかもしれません。いや、いきなり明後日のほうからはなしが始まって申しわけない。

1996年11月にRock.jpというイベントをスタートして、今年で20年になります。というかなったんだなということに先日きがつきました。なので、20周年の記念イベントを開催します。明日。

告知が直前になってしまったことについてはたいへん申しわけなく感じておりますが、往年の日本のロックにご興味のある方など、ぜひお越しいただけると幸いです。会場は渋谷喫茶SMiLEです

https://www.facebook.com/events/221353764959533/

Rock.jp 20th Anniversary (1996 - 2016)

1996年は日本のロック的にどういう年だったのでしょうか? ミッシェルガンエレファントが「世界の終わり」でメジャーデビューしました。真心ブラザーズの「拝啓、ジョン・レノン」が話題になり、サニーデイサービスが名盤『東京』を発表。小沢健二は前年までの王子様ノリを反古にするかのような『球体の奏でる音楽』でおだやかにイメージチェンジする一方で、コーネリアスは実験的な意欲作『69/96』のリミックスアルバムをドロップ。ブルーハーツはもう解散しててハイロウズも2枚目、エレファントカシマシは「悲しみの果て」でレコード会社を移籍し、くるりは結成されたばかり。スピッツが「チェリー」を、そしてフィッシュマンズがあの「LONG SEASON」をリリース。

そんな年にイベントをはじめました。.jpドメインを冠してるように(実際にこのドメインは取れてないけど)、Rock.jpは日本のロックばっかりをかける専門のDJイベントです。当時、日本のロックがDJイベントやクラブのダンスフロアでかかるってことはあまりなかった。たぶんレギュラーのイベントは少なくとも東京ではなかったとおもいます(あったら行ってるはずなので)。歌謡曲フリーソウルと解釈してかけるとか、GSをガレージロックとして回すとかそういうのはあったけど、ぼくらはふつうにエレカシとかニューエストモデルとかかけたかったわけです。グレート3とか。で、9年くらいやって、2005年4月に終了しました。Rock.jpを冠したイベントは、それ以来おそらく2回目です。どうぞお見知りおきください。

www.youtube.com

なぜおじさんは (^_^; という顔文字を多用するのか?

anond.hatelabo.jp

って記事がホットエントリーのトップに入ってて、絵文字的でいうとまさに

orz

ってかんじになっちゃいましたよ。いやー、使ってたよ。ほんとに使ってたよ。メールの文末ずっとそんなかんじでした (^^;;

いまだとなんだろうな「ww」くらいのニュアンスで使ってたかもしれない。そこまでマジじゃないよーっていう記号みたいなかんじ。

そんで、なぜおじさんはこの顔文字を多用するのかというと、これ意外とめっちゃ単純で、そのおじさんが若いころには、微妙なニュアンスを表現できる便利な顔文字がそれしかなかったからとだとおもうんですよね。

まあひとつの仮説ですけど、多用してたおじさん的にはそうだったよなーという実感がある。

いや、あるだろう。微妙なニュアンスの顔文字っていうなら (´・ω・) とか (;´Д`) とか ( ´∀`) とか! っていうひとは、ネット的にまだまだ若い

その手の顔文字は、あめぞう2ちゃんねる系列の掲示板カルチャーで生まれた顔文字であって、1990年代のメーリングリスト界隈ではまだ生まれてなかった(はず)。

顔文字ひとつとっても流行と伝統と文化が歴史があるわけですよ。ちょっと上で顔文字を3つ書いたけど

(´・ω・) (;´Д`)  ( ´∀`)

最後のはモナーで、ちょっと懐かしさがある

( ^ω^)

これとかはVIP系というイメージがあって、まだ新しいという印象がある。文脈でも違ってくるし

 \(^o^)/ 

こ顔文字なんかいまだと「オワタ」みたいなイメージだけど、ガラケー全盛期に田舎の友達から送られてくるケータイメールで使われてりゃふつうに「わーい」の意味だったりするだろうな。

ちなみになんで

(^_^; 

この顔文字なのかというと、90年代のメーリングリスト文化において、顔文字はASCII文字しか許されなかったという事情もある。なので2000年代になり、口が全角文字になった

(^◇^; 

この絵文字を見たひとびとは「そんな自由な世界があったのか!」と自らの教条主義をおもいしらされたそうです。どっとはらい ;-)

The New Hacker's Dictionary (MIT Press)

The New Hacker's Dictionary (MIT Press)

だれか日本の顔文字の歴史をまとめたひといないかな……