今日、大井町のブックオフでハスキンビーの名盤「the sun and the moon」がなんと百円棚に入れられてたので保護してきました。このマキシはリアルタイムで限定10インチアナログ盤で買ってますが、CDは持ってなかったのでちょうど良かった。
ハスキンビーというアルバムはまさに日本の「エモ」バンドというにふさわしいバンドですが、このシングルが、ちょうどハードコアバンドから音楽性を広げていく転換点に当たっていたように思います。このマキシから、今のハスキンビーのポップでありながらハードコアであり、拳を握りつつ泣けるという音楽性に広がっていったのだなと。思わず感慨深げしてしまうわけです。全ロックファン必聴でしょう。
THE SUN AND THE MOON/STILL IN THE SAME PLACE?/後に跡/
- アーティスト:HUSKING BEE
- 発売日: 1999/10/06
- メディア: CD
それにしても、この「後に跡」の歌詞の素晴らしさはどうだろう。
足踏み/ああ渋みなくて
安泰/あんた居なくて
居眠り/いい眠りだった
そよ風/そう夜風だった
この調子で延々と韻を踏み続けていくわけである。これをしんみりと弾き語りで聴かせる。「そう夜風だった」という歌詞とジャケットの夜空を見上げている少年達の姿がオーバーラップする。そしてこのジャケットは広げるとまたステキなのだが、それは自分で買って確認して欲しい。ちなみに自慢だが、10インチアナログのほうはもっとステキだ。
これが5年前の作品で、いったいこの5年間でこれを越える曲がいったいいくつリリースされただろう? この曲は彼らの初めての日本語詞だったはずである。あとの3曲はまさに両の拳を握り締めて天に掲げるようなエモチューンが揃っている。やはりステキなマキシです。CDも買って良かった<iPodに取り込めるし。