SSH2とUTF-8に対応しTeraTermが出てました!
http://sleep.mat-yan.jp/~yutaka/windows/
パチパチパチパチ……って最初のリリースは8月のようです。4ヶ月間も気づかなかったのはオレのアンテナも鈍ってるなあ……って検索してもあんまり情報が出てきませんから! 残念! みんなすっかりほかのソフトに移行(略
とにかく目出度いので、ここしばらくはVaraTermに浮気しちゃってましたが、試しに使ってみてます。といってもまだSSH2はパスワード認証しか試してないし、UTF-8なファイルを表示させたりもしてないのでちゃんとした評価じゃないですが、やはり使い慣れたTeraTermの方がシックリきます。起動が軽いのもいい。Cygtermも同梱されているので、その筋の方にも喜ばれるかもしれないっすね。
ただ、やはり今となってはユーザーインターフェイスにちょっとした古さが否めないのも確かで、
- 設定メニューの操作性がいまひとつ。
1つのダイアログボックスをタブで切り替える形にまとめたほうが良い。 - 接続ごとにウィンドウがどんどん増えてくのがイヤーン。タブ化希望。
あたりが改良されれば完全にVaraTermから戻ってきてもいいなあという印象です。
今後の予定などは作者のブログで発表されていました。
http://blog.livedoor.jp/yutakakn/archives/10206132.html
つーかパスワード認証しか対応してないのね。うーん公開鍵認証はしてほしいなあ。
というわけで、長〜いこと使い続けたTeraTermに体が馴染んでしまってPuTTYでは今ひとつしっくりこないとか、なんつってもVaraTermは重すぎるというひとはコレを機会にSSH2接続でもTeraTermの使い心地を堪能してはいかがでしょうか?(なんか懐かしい風味)
と言われて「うひょー!」と小躍りするひとはもうUNIXとネットで10年といったあたりなんではないかと思うが、どうなんだろう最近のひとはTelnetとかするんだろうか?
Telnetを知らない子供たちのために昔話
なんにつけても定番というものはあって、Windows用のインターネットソフトの定番と言えば、10年近く前にはAL-MailとWinVN-JとTeraTermでした。それは、当時配布されていたWindowsでインターネットするひとのためのバイブル的FAQ「PC-TCPIP-FAQ-J」にも書かれています。ちなみにこのFAQにウェブブラウザの話がほとんど出てないのは、同じ白橋明弘氏による「Windows用WWW Clientsの設定マニュアル」という力作がちゃんと別にあったためです*1。それにしても懐かしい……。
なんてってもTeraTermは1998年には開発が終わってしまっていたというスゴイソフトで、それから5年以上に渡って世界的定番であり続けたのだから如何に完成度が高かったかが伺い知れようというもの。
- Tera Term Home Page
- 公式サイト。最新版は1998年3月リリースの「Tera Term Pro ver. 2.3 for Windows 95/NT」。簡潔にして完結。必要な機能は一式あるが余分なことはしない。ターミナルウィンドウの中身こそが重要であるTelnetクライアントの立場をわきまえた素晴らしいソフトウェア。
しかし、このせちがらい世の中では、Telnetなどという旧態依然とした平文接続がいつまでも見逃されるはずもなく、各地で「SSH接続もできないクライアントとの結婚なんぞ断じて許さん!」「そんなことを言わないで! お父さん。TeraTermは立派なひとよ」「いくら立派でも、もしパケットキャプチャにあったらどうする。パスワードも裸同然だ。そんな破廉恥なヤツに娘をやるわけにはいかん!」というスッタモンダがあったかどうかは知らないけど、泣く泣くPuTTYに身を寄せたり、独身時代はちょっとイカしたカッコでならしたVaraTerm*2と付き合い始めたひとも多数。
一方のTeraTermは、TTSSHを組み合わせればSSH1プロトコルは利用できたものの、やはりSSH2でないと……という声の前にTeraTerm愛好者は沈黙するしか無かったのです。というかTeraTerm日本語版の開発が延々と続けられていたのには驚いたよ。細かくXP対応なんかしてたのね。
という中でのSSH2対応ですから、期待も大きいというわけです。
おまけ(わらい
- 1997年 窓の杜大賞 最終投票結果
- TeraTermは、NifTermやKmTermや付箋紙97を抑えて、パソ通・ネット一般部門トップですた。つかどういう部門分けやねんという。