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表参道で働くシニアのブログ

「親戚のオバチャン」メソッドはどこへ行った

海外旅行で長期休載してたアニさんが帰国されるやいきなり非モテ論に参戦しててちょっと笑った。いや笑ってはいけない。真面目なハナシです。でもオレは非モテ論そのものに興味はなくてちょっとズレたことを書いてみるわけです。もうしわけない。
おれはおまえのパパじゃない - モテ・非モテ

ここまでこじらす前に誰か一人の異性が手をさしのべてたら、全然違っていたと思うのだけど

こういうときに古き良き昭和以前ならば親戚の世話好きのオバチャンみたいなのが出てきて「ちょっときょうはいいハナシ持ってきたのよ。職場の若い子なんだけどね……」とかまくしたてつつ写真を見せつつ見合いを早々にセッティングして結納の日取りまで即決し兼ねない勢いだったりするけど、そういうメソッドが平成にはいってスッカリ影をひそめてしまったような気がするのですけど、どうなんでしょう?

このまえテレビの鑑定番組見てたら「女学校の卒業式が終わって家に帰ってみたら見合いがセッティングされてて結納の日取りもぜんぶ決まってた」というおばあちゃんが出てたが「やさしい夫で、幸せな人生でした」とか言ってたよ。むかしの日本ってのは総じてそうだったわけで、とりあえず手頃な「いい人」とくっついてみれば、愛情なんかあとから沸いてくるもんだった*1

なんか世の中が「オール・ニード・イズ・ラブ(そしてそれ以外は不要!)」というか一億総自由恋愛ちょう至上主義極右翼というか、立派な異性を自力で獲得してこそ立派な大人、みたいな風潮が強すぎるので、色恋の素質やスキルに欠けるひとにはたいへん暮らしにくい世の中になっちまってると思った。

色恋の過程が楽しめるならいいけど、人によっては苦痛にしかならないことだってあるだろうし、そういうときにはやっぱ色恋サイクルを迂回して適当なツガイを見繕ってくれる「親戚のオバチャン」システムが今でもというか今こそ必要なのかも?

そういえば数年前に同級生の結婚式に出たら「2人の馴れ初め」がまさに「親戚の伯母様のご紹介により」と紹介されてて「今どき見合いで結婚するやつがここにいた!」と仲間内で大いに盛り上がったが、そいつはいかにも朴訥でひとのいい恋愛下手なやつだったので、アイツの身内にそういう「オバチャン」がいてホントに良かったよなあ、と思った。いや、イイ結婚式でした。(なんの思い出話なんだか)

*1:ろん100%そういうわけはなくって、ひどい男(女)を掴まされることだってあっただろうけど、自由恋愛でくっついたって後になって最悪だったことが発覚して別れることだってあるわけだから一概にそのへんはどうといいづらい気がした