私の経験則では、超混み合いの満員電車の後に来る電車は比較的に空いています。たとえば、ある電車が遅れた場合、みんなその電車に乗ります。一番早く着くから。しかし、後続の電車は、車間が短いので、プラットフォームで待っているひとの数が通常より少ないはずです。そうすると、混まない。
わたしは、満員電車に、乗らない(なるべく) - 代替案のある生活 - [ITmedia オルタナティブ・ブログ]
私のほかに「混んでる電車の次には空いてる電車が来るはずだから必ず一本待つ」の理論を実践してるひとをはじめてみました! ちょっと嬉しいです。まあ私の場合は30分早く出たりしないので、待った分だけ必ず遅刻するというところが大きな違いですが…。
この理論は電車の間隔が長すぎたり乗降客が過度に多すぎると無効なんですが、(朝のラッシュアワーを除いた)山手線なんかだとかなり効果が実感できます。というか私は通勤に山手線を使ってるのでほぼ毎日のように実感しています。とくに週末とか年末の終電間際のダイヤが狂ってるときには電車間隔の均等さが著しく崩れるので、例えば下の写真は去年の年の瀬の忘年会シーズンでダイヤが乱れていた12/21の0時ごろに山手線新宿駅内回りホームで私が見送った電車の様子ですが、確かこの直後に客が2人しか乗ってない車両が来ました。まさに天国と地獄…
で、これって私のオリジナルでもなんでもなくて、実は夏目漱石の弟子で物理学者でエッセイストとしても有名な寺田寅彦氏が今から85年もまえに「電車の混雑について」というエッセイに書いてる(岩波文庫『寺田寅彦随筆集 第2巻』収録)というのは、以前に「あなたが乗る電車はたいがい混んでいることの証明」というエントリを書いたときにコメントで教えてもらったんですけどね。さすがは寺田寅彦先生、早川徳次氏の依頼で東京地下鉄道の建設を妨害する鬼を、西村真琴博士のロボット「学則天 学天則*1」を用いて撃退しただけのことはあります!
これはもう元祖ライフハックと言っても過言ではないし華厳の滝でもありません。必読。
- 作者: 寺田寅彦,小宮豊隆
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*1:コメントで間違いを指摘されたので直しました