夕焼け楽団の久保田麻琴さんが世界の音楽を訪ね歩いた記録。なんだけど200ページ強の新書の半分がワールドミュージック評論家の田中勝則氏による久保田さんインタビューで、ワールドミュージックより日本の70年代音楽に興味がある僕にはこれがめっぽう面白かった。だってラリーズの話とかふつうにしてるんだよ。
- 作者: 久保田麻琴
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2006/04/20
- メディア: 新書
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あれ(※引用者注・ラリーズ)は一種の学校みたいなものだったわけです。なにか尋常でない音を出して違うところへ行ってみようっていう、自分の感覚を解放するための、ひとつの学校みたいなもの。だから何をやっているのか、客観的にはあまりわかっていなかった。
ロックの歌謡曲化が進んでサザン・オールスターズが出てきて、バンドブームのころですね。(略)75年は「めんたんぴん」というバンドが出て、関西発のブルース・ブームもあったころですね。東京はなんだったろう? (略)浦和ロックといわれた「あんぜんバンド」とか、プログレッシヴ・ロックの「四人囃子」とか、郊外のバンドががんばっていましたね。(強調は引用者による)