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表参道で働くシニアのブログ

スマホかガラケーだけでフェイスブックに登録したひとが陥りがちなアカウントロックのトラブルについて

2011年に引き続き2012年もフェイスブック流行ってますね。どんどんユーザー層が広がっているようで、PCを持っていないひとでもスマホやガラケーからフェイスブックに登録するひとが増えてきたようです。

それに伴って、スマホやガラケーから登録したアカウントが登録直後にロックされてしまう、というトラブルがかなり発生しているようです(観測範囲はmixiのフェイスブック系コミュです*1)。
実は、フェイスブックはモバイルでも登録できるようにしているにもかかわらず、すべての機能をモバイルで提供しているわけではありません。フェイスブックをちゃんと使うにはPCは必須です。たとえば次のような機能がモバイルでは利用できません。

  1. 個人情報の公開範囲がPCでしか変更できない
  2. アカウントロックから復帰する手順がPCでしか動作しない

どうやらこの2つの合わせ技でアカウントロックが発生しやすいと思われます。このエントリではその傾向と対策を検討します。

アカウントがロックされるまで その1 メアドの不安

モバイルでフェイスブックに登録するとき、とくにガラケーではよくありがちなパターンですが、まず空メールを送って返ってきたメールから登録します。すると、当然ですがケータイのメアドがそのままフェイスブックの登録メールアドレスになります。

やっている方はご存知でしょうが、フェイスブックでは登録メールアドレスは公開されます。ただし、デフォルトの公開範囲は「友達のみ」です。フェイスブックではツイッターのようにむやみに知り合いを広げるのではなく、確実に自分の知っているひとに限定して友達になるよう推奨していますので、その範囲でケータイのメアドが公開されていてもふつうはそれほど問題ではありません。

ところが、モバイルでやっているとこのアドレスがどの範囲に公開されているのかがわからなくて、全世界に自分のメールアドレスが公開されていると勘違いして不安に陥ってしまう方がいるようです。

実はPCがあれば、メールアドレスの公開範囲を「自分のみ」に変更できます。つまり実質的な「非公開」にできるのですが、モバイルだとこれもできません。

結果、慌ててメールアドレスを変更しようとすることになります。

その2 メアド変更のワナ

メアドの変更はそれほど難しくありません。落ち着いてやれば問題なくメアドが変更できて、安心なフェイスブック生活が送れるはずです。手順は以下の通りです

  1. 新しいメールアドレスを追加する
  2. メインのメールアドレスを新しく追加したものに変更する
  3. 以前のメールアドレスを削除する

ところが、ここで最初のトラップがあります。

フェイスブックでメールアドレスを追加すると、それまでのメールアドレスと、新しいメールアドレスの両方に確認のメールが飛びます。この2通の確認メールが、それぞれ役割が違うのです。これにひっかかると面倒です。

新しいメールアドレスに送られる確認メールはこのような文面です。

この度Facebookに新しい連絡先メールアドレスが追加されました。 新しい連絡先メールアドレスを確認するには、こちらをクリックしてください。
http://www.facebook.com/confirmcontact.php?c=1234......

これはよく見かけるアクティベートのメールですね。ただクリックすればいいだけです。

問題は、以前のメールアドレスに送られるメールです。これは次のような文面です。

アカウントにメールアドレスを追加したいというリクエストを受け取りました。(略)

そのアドレスに心当たりがない場合や、連絡先メールアドレスの変更をリクエストしていない場合は、次のリンクをクリックしてリクエストをキャンセルしてください。
https://www.facebook.com/checkpoint/checkpointme?u=10000......

文面からわかるように、これはクリックしてはいけないメールです。自分がメールアドレスを変更しようとしているなら、このメールは無視すればいいのですが、ふつうはメールのなかにURLが貼ってあればついクリックしてしまいがちです。

そしてクリックしてしまうと……ハマります。

その3 クリックしてはいけないURLをクリックするとどうなるか?

心当たりのないメールアドレスが追加されようとしている、というリンクをクリックしてしまうとどうなるのか、というはなしです。上記の文面ではただ「リクエストがキャンセル」されるだけのように見えますが、そこが大きな落とし穴です。

実は、このリンクは「自分のアカウントが不正利用あるいはクラックされているかもしれないので、いったんアカウントをロックして、本人確認をさせてください」というリンクなのです。これをクリックすると本人確認のフェーズに突入します。

しかし、PCで利用している限りはそれほど問題になりません。この本人確認は秘密の質問に答えたりしたあと、安全のためにパスワードを変更すればいいだけです*2

問題なのは、このインターフェイスがPCでないと動作しないらしいのです。ひょっとしたらスマホでは行けるのかもしれませんが、ガラケーではただ文字化けするだけでした。

そして、クリックした瞬間にアカウントはロックされているので、リカバリーできないのにロックだけされているという最悪の状況に陥ってしまうわけです。

対策 証明書を送ってもダメっぽいですよ

この状況ではまだ自分がロックされていることに気づきません。ただ文字化けページが出ただけですから

次にログインしようとトップページに行ったときに、ロックされてるよ! と言われて慌てるわけです。なんでだよと。ここでアカバンでおなじみの身分証明書のコピーを送れという指示がでるらしいのですが(自分で実証で確認できないので伝聞です)、身分証明書を送ってもなかなか対応してくれないようです。

クラックされた恐れありということで自分でロックしたものは自分でロックを解かないといけないのかもしれません。

じゃあどうするのか? 以下の手順に従って進めると行けるっぽいです(いちおう以前にいちど実行したことがあります)。

  1. まず、PCでフェイスブックにアクセスできる環境を用意します。知り合いに使わせてもらうか、ネットカフェに行くかというのが考えられます
  2. 上に出てきた、以前のメールアドレスに送られてきてる確認メールにあるURLにアクセスします
  3. 本人確認の手順がはじまるはずなので、指示に従って秘密の質問とかそのほかいろいろなことに答えていきます(いま手元で実験するわけにもいかないのでおぼろげな記憶で語ると、けっこう手順が長くてかなりドキドキしたようにおぼえています)
  4. 全部終われば無事にアカウントが復活します

以上です!

そのほかのハマりパターン

上記以外にもちょっとしたいくつかハマりパターンがあるようです。

  1. メアドが全公開されていると勘違いして、慌ててメールアドレスを変更する際に、なぜかデタラメなメールアドレスを入れてしまい、アクティベーションのメールがどこにも届かなくてアカウントがアクティベートできなくなる……
  2. フェイスブックでは、いつもと違う場所からログインがあると「不正使用ではないか?」という確認メールが来たりするのですが、たまにPCからアクセスしてこの確認メールが飛んできて、不正使用じゃないのだから無視すればいいものを、ついメールに記載されたURLを踏んでしまって、不正使用を報告→アカウントロック→モバイルでは文字化けするだけでリカバリできない→以下同文……

どちらにしても「不正だったらクリックしろ」というメールに対して、問題なければ無視すればいいだけなのですが、つい踏んでしまってロックされるというのがパターンのようです。メールの文面はよく読みましょう。もっともフェイスブックはもうちょっとわかりやすいメールの文面を工夫したほうがいいとおもいます!

参考にするべきヘルプなど

アカウントの停止とブロックについては、フェイスブックのヘルプにかなり詳細に記載されています。まずこちらに目を通しておかれるとよいでしょう。

ということでした。2012年もフェイスブックはいろいろ叩かれたり騒がれたりするのだろうなあという幕開けの予感です。本年もよろしくおねがいいたします。

*1:mixiはほとんどの利用者がモバイルなので、報告が多いと思われる

*2:手元で再現するわけにもいかないので間違っているかもしれませんが、そのまま「キャンセル」で抜けることもできたかもしれません