東京ステーションギャラリーにて展示を見てきた。
パロディ、二重の声 ――日本の一九七〇年代前後左右 - TOKYO STATION GALLERY http://www.ejrcf.or.jp/gallery/exhibition/201702_parody.html
ハイレッド・センターなども展示されているということで現代アート中心かとおもっていたら、3階はそうだったんだけど、2階に降りてきたら印刷物の展示メインで、赤塚不二夫の「まんがNo.1」とか「ビックリハウス」とか「話の特集」とかマッドアマノとか。考えようによってはハイレッド・センターもポスターとかチラシとかが展示されていたわけで、これも印刷文化である。ようするにここでいうパロディは、グラフィカルな印刷技術が向上し、写真の複製ということが容易になったことをベースとして発展してきた文化なのかもしれない。
そして60年代から70年代にかけては「印刷」と「複製」の時代だったのだな。これは現代でいうなら「ネット」と「配信」の時代といえるだろう。そのあいだをつなぐのは「テレビ」と……何の時代なのだろう?
- 出版社/メーカー: 都市出版
- 発売日: 2017/02/03
- メディア: 雑誌
- この商品を含むブログ (1件) を見る
ところで、こういった風刺雑誌のお手本として、アメリカの『MAD』があるとしてあわせて展示されていたのだけど、日本でテレビ番組とかを細切れに貼り合わせた「MADテープ」とか「MADビデオ」と名前が類似しすぎてて「あれ?」とおもったけど、きっと偶然なんだろうな。