「聞くは一時(いっとき)の恥、聞かぬは一生の恥」ということわざについて必要があって調べていて、おもしろい質問にあたった
「聞くは一時の恥」という言葉があります。この続きは、「聞かぬは一生の恥」でしょうか、「知らぬは一生の恥」でしょうか。そのように言われるようになったいきさつなども含めて詳しく解説しているページがありましたら教えてください。「聞かぬは」「知らぬは」の両者に言及しているページだけを必要としていますので、それ以外はご遠慮ください。
http://q.hatena.ne.jp/1081180556
2004年の質問。少しわかりにくいけど、要は「知らぬ……」という誤用が流通するようになった過程が答えられればよいというかんじなのだが、回答者はみな「知らぬ……」は誤用で「聞かぬ……」が正しいということしか答えておらず、質問者がキャンセルしてしまっている。
どちらが正しいかどうかではなく、二種類の言い方が流通するようになった過程を知りたかったのだろう。ただ、僕自身は「知らぬ……」のほうを聞いたことがなかったので、地域性によるのかな……とおもっていたら、ちょうどの回答があった。
実際にそう書いた人がいるとしたら、恐らく下記の諺と混同したのでは? ( ^^
He who is afraid of asking is ashamed of learning.
聞くは一瞬の恥、知らぬは一生の恥? -聞くは一瞬の恥、知らぬは一生の- 日本語 | 教えて!goo
(訊くことを恐れるのは、知ることを恥じるのに等しい)
なるほど。海外のことわざに同じようなフレーズがあったのね。
このフレーズで検索すると「デンマークのことわざ(Danish proverb)」と書いたページがたくさんひっかかるのでおそらくそうなんだろうけど、英語の雑なサイトばっかりひっかかるので意味とか謂われとか、これ以上のことはまったくわからない。
日本のアフィリエイトブログは確かにまだ調べて書いてあるだけ海外のこういう状況よりはずいぶんマシなのかもしれない……。とはいえ、日本語でも「聞くは一時の恥……」を検索してもその語源まで説明している(調べている)サイトはなかなか見つからず、文京区立誠之小学校の会報PDFがようやくひっかかった。
ある会合でのこと。「今日4年生の子供に『聞くは一時の恥,聞かぬは末代の恥』が正しいのか,それとも『……一生の恥』が正しいのか,と質問されて答えられなかった。」という友人の話がありました。私にその答えを求められたのですが,さて,私もどちらが正しいと言い切れず調べてみることにしました。
「ことわざ辞典」によると,「聞くは一時の恥,聞かぬは末代の恥」とあり,出典として,「とふ(問う)は一旦のはぢ(じ),とはぬ(問わぬ)はまつ代のはぢ(じ)」(毛吹草)と記されていました。さらに「備考」として類語が三つ挙げてあり ,その中の一つに,「聞くはそのときの恥,聞かざれば一生の恥」とありました。ということで,答えを私に求めた友人には,「……一生の恥」というのもまんざら間違いとは言い切れないね,と付け加えました。
友人に問うたその子にとっては,まさに「聞くは一時の恥」を地でいったものです。友人からの回答を聞いて「やっぱり」と安心し,自信を付けたようだと聞き,そうだろうな,と思いました。
http://www.bunkyo-tky.ed.jp/seishi-ps/01messege/h28_07.pdf
いい話。小学校の会報らしくてよかった。
ウィキペディアの「毛吹草」によると、江戸時代の俳諧論書とのこと。
なるほど勉強になった、と「毛吹草」を検索ワードに追加してみると、最初の人力検索の質問が出てきて(回答のなかに言及しているひとがいた)、自分の遠回りっぷりに驚いたのでした。
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