in between days

表参道で働くシニアのブログ

ネットっていいなあとおもうのは、雑な感想を書いているともっと知っている詳しい人がちゃんとしたことを教えてくれることがあることで、5年前の今日こんな疑問をもっていたことがフェイスブックの「過去のこの日」で発掘された。

一般的に、大地主が持っている土地を取り上げて小作人に分配するとか、巨大な財閥に富が集中しないように大資本を解体するっていうのは、共産主義革命によって達成されるようなことだとおもうんだけど、なんで日本では敗戦のときにそうなっちゃったんだろう?

共産主義のソ連に占領されたならまだしも、資本主義のアメリカ占領化で社会主義的な改革が遂行されたのはなぜだろう? というという疑問で、いま日本の農業では小さな自営農が多くて大規模経営がむずかしいけど、もし農地が開放されなくて大地主がいたらどうなったのだろう? というはなしから端を発した疑問だったようにおぼえている。

で、いろいろなひとが教えてくれたのだけど、資本主義と共産主義の対立をいまの視点のように見ては当時はいけなかったのであって、終戦直後はまだ当然ながら冷戦の前であり、アメリカでもいわゆる「赤狩り」の前であったので、アメリカの政策当局には理想に燃えたニューディーラー(ニューディール政策を経験し、社会民主主義的な思想を持った人々)がけっこういて、それが極東のGHQに集結していたということがひとつあるということだった。