WantedlyのIPO批判記事、Google検索から消える 「写真を無断利用された」とWantedlyが削除申し立て - ITmedia NEWS http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1708/25/news063.html
この記事、ニュースの体をしているけど、記者本人のツイートが消されたとかいう体験がさりげなく盛り込まれていたり、わざわざ「ママ」という注意書きを皮肉っぽく入れているところなど、ただのニュースとしての枠を越えた、記者によるレポート、あるいは論説として書かれるべきではなかったのかという気がする。
けっきょくここに書かかれていることは事実だったようだし、まあいろいろ書けないこともあったのだろうけど、あくまでこの記事だけを単体で見たときに、メインの部分は「〜憶測が広がっている」の部分にあって、読者に対して「憶測」に寄ったものを、あたかも事実という体で問題提起していく記事になっているのは否めなくて、それはやはりいわゆる「煽り」の手法のひとつではないかとおもったのだった。
悪いことを明らかにしていくのはジャーナリズムの役割であり、そのためには「煽り」的な手法で読者にアピールすることも重要である! のかどうか……? については議論があるところかもしれないなあとおもった。
とはいえ、レポートや論説では印象が弱くなりそうなので、あくまでニュースという形で記事化したかったというところもひょっとしたらあるのかもしれない。そういったところも含めて、記事中でも「憶測」と明記しながらも、ネットのうわさ話を得意とする「ねとらぼ」ではなくITmedia本紙で出していること自体が、事態の深刻さやメディアの本気度が伝わってきて、そういうこともふくめてさまざまな意味でかなり「強い」という印象を与える記事だった。