長谷川等伯の障壁画を特別公開。永青文庫で見る細川家ゆかりの品々|美術手帖 https://bijutsutecho.com/news/7312/ http://www.eiseibunko.com/exhibition.html
永青文庫美術館に、長谷川等伯による南禅寺天授庵の障壁画「禅宗祖師図」(重文)を雨のなか見てきた。
その前に日本女子大で記念講演会「長谷川等伯の画業 松林図以降を中心に」を聞いてから。講師は、明治神宮ミュージアム開設準備室室長の黒田泰三さん。
講演はすごくおもしろく、等伯の画業と変遷がよくわかった。秀吉の死によって立場の変わったことで、画風まで変えて作品の受注に務めたというはなし。その変わったあとの画風がこの障壁画で、変わる前がかの「松林図屏風」(国宝)ということだったので、松林図屏風のような世界観ではないわけだけれど、ネコを斬り殺さんとするおっさんの顔がなんか芸人みたいなのがおもしろかった。あとはちょっとよくわからんというかんじだった。禅の世界にもうちょっと入らないとだろうか。細川も等伯も「へうげもの」に出てくるのでなるほどなあとおもった。
葛飾北斎 冨嶽三十六景 奇想のカラクリ | 太田記念美術館 Ota Memorial Museum of Art http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/exhibition/katsushikahokusai
今週は、初めて太田記念美術館にも行った。北斎の富嶽三十六景をまとめて見るのは初めてだが、館内の広さににしては賑わいすぎていて、2週くらいはぐるぐるみたけど、落ち着かないのですぐに出てきた。図録を買いに入ったようなものだったが、図録はけっこう気に入っているのでよかった。
葛飾応為「吉原格子先図」が展示されており、その話題もあったのだろう。実物を見れてよかったが、これはしかしどういう作品なのだろう。こういう闇の暗さを描いた作品は、日本にほかにないのではないか? かといってこれが日本画としてどうなのかがよくわからない。ボーダーをどうにかするようなものなのかもしれない。