渋谷の松濤美術館ではじまったばかりの「終わりのむこうへ : 廃墟の美術史」を見てきた。
おそらく近世ヨーロッパでローマの遺跡などをテーマとした風景画と、元田久治あたりの現代絵画を並べた展示だろうとおもっていたところだいたいあっていたけれど、そのあいだにシュールレアリスムの廃墟があってポール・デルヴォーが並んでいた。
元田 久治|アートフロントギャラリー | ART FRONT GALLERY
不染鉄の作品が1つ出ていたのだけれど、これがすこぶるよかった。京都国立近代美術館所蔵の「虚船」。不染鉄は初めて見たのだけれど、とても魅力的だった。
廃墟らしさがまったくなくなった「廃墟のある風景」を書いてるアンリ・ルソーがさすがだなとおもった。
それから時間があったので六本木の森美術館で「カタストロフと美術のちから展」を見た。
六本木ヒルズ・森美術館15周年記念展 カタストロフと美術のちから展 | 森美術館 - MORI ART MUSEUM
10月だったかにいちど行ったことがあるのだけれど、そのときは池田学の大作「誕生」がまだ並んでいなかったのと、60分以上あるムービーをさすがにすべて見きれなかった。
「誕生」は3メートル×4メートルの大きな作品で、全体はこんなかんじ。
細かくペンで書かれていて寄るとこうなる。
もっと寄る。
かわいい。
オノ・ヨーコの参加型インスタレーション「難破船」で見つけたメッセージ。
六本木の真ん中にあって夜の10時までやっているからか、観光コースに組み入れられているのか、カップルや外国人観光客がけっこういて、撮影禁止になっている作品の前で(作品を入れる意図なくナチュラルに)自撮りをていて注意されてたり。
帰りに展望台に寄ったらA先生がいた(展示はもう終わっていた)。
藤子不二雄Ⓐ展 -Ⓐの変コレクション- | 東京シティビュー - TOKYO CITY VIEW
展望台からの青山墓地。
公式サイトによると、撮影したそれぞれの作品の写真はCCで公開してとのことでしたので「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際」でライセンスしています。