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表参道で働くシニアのブログ

水野里奈「思わず、たち止まざるをえない。」ポーラ ミュージアム アネックス

一つ前の記事で、田名網敬一さんの展示に伊藤若冲モチーフの作品が出ていたことを書いたけれど、伊藤若冲に言及していた現代作家の展示を見ていたのを思い出した。

中東の細密画の装飾性・伊藤若冲の水墨画における筆致の要素・キャンバス地そのもの3点を重要視し、 それぞれ互いに生かす事を心がけ、画面空間を重層的(レイヤー)に置き換えて構成しています。

https://www.po-holdings.co.jp/m-annex/exhibition/index.html

銀座のポーラミュージアム・アネックスでこの日曜(7月28日)で終わってしまったのだけれど、1989年生まれの水野里奈による個展「思わず、たち止まざるをえない。」。

油彩にボールペンを組み合わせて描かれるのは、山水画とイスラムのアラベスクと西洋の静物画を色彩でごちゃまぜにしたような作品。曼荼羅のようでもあるけれど規則的な構成がなく、全体が把握できなくて、それでいて美しく、とてもよかった。動物がまったく描かれていないのは、会場で作家に聞いたところ意図したものだそうです。

「見ても見きれない」緻密な絵画世界。水野里奈が大原美術館で個展を開催|MAGAZINE | 美術手帖

2年前の展示の記事だけど「緻密で多層的な絵画空間」は今回と通じる。

水野里奈 - rinamizuno
水野 里奈 – MIZUMA ART GALLERY

若冲伝

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