in between days

表参道で働くシニアのブログ

しばらくリモート勤務してみて、驚いたことに通勤はそんなにメンドウじゃなかったとわかったけれど、帰るのがしんどい

コロナウィルス感染症対策として、ご多分に漏れずこの4月からずっとこのかたリモート勤務を続けている。とはいえ、まれに出社する日もある。

いまや仕事に必要な取材もミーティングもすべてリモートだけど、たとえば社外との打ち合わせや取材の用があるときには、音響やディスプレイなど通話環境、そして画面写りなどを考慮して会社の会議室からつなぐようにしてて、それが月に数回ある。

そう機会が少ないとちょっとしたイベント気分にもなり、あんなに面倒だった通勤もまったく苦ではない。何よりミーティングの時間に合わせて余裕をもって移動できるので、寝起きの目をこすりながら満員電車に乗る必要はない。乗り物に乗るのはもともと嫌いじゃないし、渋谷駅のような変化の大きな駅を通るのも好きだ。

JR渋谷駅の中央改札と埼京線の長い長い連絡通路が廃止されることで、遂に埼京線の新ホームがベールを脱ぐ! - in between days

そういえば待ちに待った埼京線のホーム移転が自粛期間に重なってしまったので、次の出勤を楽しみにしていたこともある。

山手線と並列になった埼京線渋谷駅の新しいホームをようやく見ることができました

そんなこんなで調子よく出社するのだけれど、面倒さが襲ってきたのは驚いたことに「一段落したから帰りますか」となったときだった。ミーティングも終えたし、気持ちも足取りも軽く退社となるかとおもいきや、「うわー、すげー面倒だなー」って動きたくなくなったのだ。

終日、働いた。疲れてる。これから階段を降りて、表に出て、駅まで歩いて、電車に乗って、乗り換えて、座れなかったら立ちっぱなしで、階段を登ったり降りたりして、駅についたら自宅まで歩く。なんてしたくねーなー、っていう午前中にはなかった感情がもたげてきた。

それで気づいたんだけど、これまでふつうに出社してたころだって、定時になった飲みに行くぞなんてこともなく、それはおおむね仕事が終わってないからだとおもってたけど、実のところ残業があろうがなかろうが、日暮れまで働けば、もう動きたくない。すぐ横になってテレビでも見たい。そうやってひと心地ついてから、あらためて終わらなかった仕事の続きをするのはやぶさかでない。

とにかく帰宅したくない。通勤するのは面倒じゃないし、オフィスは居心地がよいし、自宅より格段にいい椅子がある。けれど、できれば仕事は自宅でしていたい。そうすれば「帰宅」しないですむ。とはいえ、ずっと家にいたいというわけでもないんだよな。

出不精なんだけど出歩くのが好きという話 - in between days

次に有休が取れたら美術展に行こう。やっぱり帰ってくるのが面倒だけど。

会社の隣の美術館では毎年初夏に国宝が出てるけど今年は展覧会ごと中止になった