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表参道で働くシニアのブログ

2017年に見てよかったテレビドキュメンタリー

ふだんドラマなどまったく見ない*1ので「2017年一番良かった《映画・ドラマ・アニメ》」というお題の投稿には反則かもしれないけど、おなじテレビで見たやつということでNHK BSとかでやってるドキュメンタリーで記憶に残っているやつを挙げていく。

ハイパーハードボイルドグルメリポート

テレ東でチャレンジ枠というか特番みたいに2回だけ放送された究極のグルメレポート番組。1回目の放送直後からヤバいという声があがってて2回目だけ録画できた。なので1回目のほうはもっと殺伐としていたのかもしれないけど、2回目を見た感想としては「どんな人でも食事をするときには自由で救われたいものなのかもしれない」という井之頭五郎的なかんじだった。出てくるの全員がギャングだけど。

終電なくしたひとにタクシー代渡して付いていくとか、成田に到着したばかりの外国人に何しに来たのか聞いてくとか、池の水を抜くとか、著名な数字を持ってるテレビタレントに頼れない分を気力と体力と時の運でカバーするドキュメンタリーバラエティの手法をいくつも編み出してきたテレ東の、これは最新の発明なのではないか。

ギャングに「なぜあなたはギャングになったのか?」と正面から聞きにいっても答えてはくれないだろう、でも「あなたがどんな食事をしているのか見せてもらえませんか?」というだけなら、まあいいかとなることもあるだろうし、メシを食っているときまで気を張っているひともそういないし、そうなるとふと人生のことを話してくれたりもする。

この手法は新しいなとおもった。アルティメットすぎて応用がそう効きそうにないけど。

たけし誕生~オイラの師匠と浅草~

ビートたけし(北野武)の浅草修行時代にフォーカスしたドキュメンタリー。これについては以前に書いた。

上の記事を書いたときには気づかなかったけど、いま思い返してみると、この番組はノーナレーションだったような気がする。NHKでもそういった試みをしているらしいのでその一環だったのかもしれない。

“ノーナレ”ドキュメンタリーが世界で評価される理由 - 日経トレンディネット

この番組はたけしが語るので、あまりノーナレーションみを強く感じなかったけど、次の番組ではそれがかなり効果的だった。

人知れず 表現し続ける者たち

いわゆる「アール・ブリュット」の国内作家の制作風景と、家族や支援者たちとの日常生活をまとめた番組。ナレーションもなく、制作している現場の様子がひたすら続くのだけど、音がすごかった印象がある。

ハサミで切ったり、糸をむすんだり、描いたりといった作業で発生する音を細かく拾っていて、それが「作ること」の孤独さみたいなものを感じさせた。

ETV特集「人知れず 表現し続ける者たち」 - NHK

SOUNDHUNTERS

ミュージック・コンクレートの影響下にあるいろいろな音楽を取材したドキュメンタリー。現代音楽のフィールドだけでなくマシュー・ハーバート、ブリクサ・バーケルト、マトモスといったポピュラー寄りのミュージシャンも登場してて豪華。

ブリクサが「80年代に戻りたい」って言ってたのはおもしろかった(文脈を忘れたけど)。

天才ハッカーが世界をつなげた フェイスブック革命

Facebookの周辺に取材した番組。3本のストーリーからなっていて、学内SNSとしてローンチした直後に取材したハーバード大学の大学新聞の関係者が語る1本目がよかった。

フェイスブックの登場によって、ハーバード大ではパーティなどではおしゃれに気をつけてやたら写真を撮るようになったそうである。いまでいう「インスタ映え」というやつと同じだ。

2004年のローンチ時点で「インターネットにリアルを持ち込んだ」と明言されていて、最初からそこを意識していたことがわかってよかった。

実名制のことを「本人確認」という言い方をしていたのがおもしろかったけど、英語でのインタビュー時点ではなんといってたのだろう。

アナザーストーリーズ「天才ハッカーが世界をつなげた フェイスブック革命」 - NHK

加藤一二三という男、ありけり。

今や「ひふみん」の愛称でバラエティ番組に引っ張りだこの加藤一二三九段の現役最後の半年間に密着しつつ、いわゆる「伝説」のいくつかを当事者のコメントも交えながら、さらに撮影中に最高齢勝利記録を更新し、自身が持っていた最年少棋士記録を更新する藤井聡太棋士のデビューを飾ることになるという新しい伝説もいくつか生み出すという見どころしかないような番組だった。

ラストのタイトル演出も秀逸。

ETV特集「加藤一二三という男、ありけり。」 - NHK

盗まれた長安 よみがえる古代メトロポリス

墓泥棒と考古学者が再開発現場の唐代の遺跡で出会う。

夜の森 桜のトンネルで(72時間)

年末にあった朝までの特番ではランクインしなかったようだけど、学生時代に常磐線の各駅停車で「夜ノ森」という駅名に驚いてからずっと気になってる場所でもあるのでこれを選んだ。日常のなかに非日常がふつうのように混在している72時間らしさの極みのようなものをかんじた。

宮崎の路上ピアノがその次にくるかな。

2017年 - ドキュメント72時間 - NHK

余談だけど、昨年再放送されて話題を呼んだ「広島太郎」の回。ツイッターなどで見ていると賛否両論だったのだけど、あれを額面通り「広島太郎を探す」ドキュメンタリーだと捉えるか、広島太郎をもとにその周辺のひとたちが人生を独白する番組と見るかでまったく評価がわかれるのかもしれない。もちろん「72時間」という番組は後者であって、すごくよい回だった。

世界入りにくい居酒屋

世界ふれあい街歩き、岩合光昭の世界ネコ歩きに続く、NHKの世界系ゆるふわドキュメンタリーバラエティ。

そろそろ作り方が定番化してきてて、初期のころのホントに絶対に入れないようなヒドイ店だとか、放送のタイミングでは閉店しましただとか、あまりに入りにくいので番組の途中で店をチェンジしたとか、そういった雑な展開がなくて安心して見ていられるようになった。

それはそれでどこの国のお店を見てもだいたい同じような印象になってしまうなあというところはなきにしもあらずではあるけれど、まだまだ見てます。飲みながら見るのにコレ以上の番組はない。

総じて、あんだけハイカロリーに調理された肉をあんだけ大量に食ってたらそりゃ欧米人は太るわなといつもおもう。

そのほか佐野元春がニューヨークに行った番組とか、フランスの新聞のフェイクニュースへの取り組みとか、世界のドキュメンタリーのフルシチョフのも面白かった記憶があるけどキリがないのでこのへんで。

見てても記録してないと忘れちゃうんだよな。2018年は面白かったらどっかに書いておくようにしたい。

#2017年一番良かった《映画・ドラマ・アニメ》

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*1:どのくらい見ないかというと、最後まで通しで見た最新のドラマが「トットチャンネル」(「トットちゃん」ではない)で、そのひとつ前となると小林聡美が主演してた「すいか」かな、というくらいにはドラマを見ない。