「大怪獣ガメラ」(1965年)など一連の「ガメラ」シリーズを担当、大映特撮映画の中心として活躍した。テレビでも「コメットさん」(1978年)など多くの人気ドラマを手掛けた。
東京新聞 訃報
さすがにオレもオッサンだが怪獣映画に郷愁を感じるほどの歳ではなく、ゴジラと言われても「松井?」といったリアクションだったりするが、ガメラについてはなぜか小学生のころテレビでよく放映されてて、しかも土曜日の午後とかの中途半端な時間にやってたような覚えがある。
ガメラといえば東映のゴジラに対抗すべく大映がエイヤっと無理繰理やっつけちゃったわけで、つまりブルース・リーに比したときの初期ジャッキーチェン(酔拳とか)みたいなもんかも知れないが、田舎の小学生の心を捉えるのはたいてい質より量で再々テレビ放映しまくられるB級のほうであって、小学校ではブルースの「あちょー」よりも酔っ払らいの動きを真似るほうに余念がなかった。
とはいってもガメラで記憶にある場面といえば甲羅の四方から火を吐いてグルグル回るところと、巡査の大村崑のメガネが落ちるところ、そしてあの「つおいぞガメラつおいぞガメラつおいぞガーメーラー♪」の主題歌であって、ストーリーなんか何一つ覚えていない。てゆかグルグル回ってるガメラの上に乗ってる子供はなぜ目が回らないのか?っつーことばっか話題にしてた気がする。つまり内心小バカにはしてたのだ。
農村生まれ中学男子全員丸坊主育ちといった同級生のなかで唯一自宅に「リビングルーム」があったT君宅のそのリビングのテレビで見たという記憶だけが鮮明にあり、オレの中ではガメラ=昭和モダニズム(リビングにソファを置いてガラスのテーブルにレースのテーブルクロスを敷く生活)という刷り込みになっている。昭和40年代の怪獣映画がモダンに感じた昭和50年代の小学生生活であった。まあ単に田舎だったということだが。
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ご冥福をお祈りいたします。