in between days

表参道で働くシニアのブログ

2004/6/14 映画監督 湯浅憲明氏 70歳

mohri2004-07-21

「大怪獣ガメラ」(1965年)など一連の「ガメラ」シリーズを担当、大映特撮映画の中心として活躍した。テレビでも「コメットさん」(1978年)など多くの人気ドラマを手掛けた。
東京新聞 訃報

さすがにオレもオッサンだが怪獣映画に郷愁を感じるほどの歳ではなく、ゴジラと言われても「松井?」といったリアクションだったりするが、ガメラについてはなぜか小学生のころテレビでよく放映されてて、しかも土曜日の午後とかの中途半端な時間にやってたような覚えがある。

ガメラといえば東映のゴジラに対抗すべく大映がエイヤっと無理繰理やっつけちゃったわけで、つまりブルース・リーに比したときの初期ジャッキーチェン(酔拳とか)みたいなもんかも知れないが、田舎の小学生の心を捉えるのはたいてい質より量で再々テレビ放映しまくられるB級のほうであって、小学校ではブルースの「あちょー」よりも酔っ払らいの動きを真似るほうに余念がなかった。

とはいってもガメラで記憶にある場面といえば甲羅の四方から火を吐いてグルグル回るところと、巡査の大村崑のメガネが落ちるところ、そしてあの「つおいぞガメラつおいぞガメラつおいぞガーメーラー♪」の主題歌であって、ストーリーなんか何一つ覚えていない。てゆかグルグル回ってるガメラの上に乗ってる子供はなぜ目が回らないのか?っつーことばっか話題にしてた気がする。つまり内心小バカにはしてたのだ。

農村生まれ中学男子全員丸坊主育ちといった同級生のなかで唯一自宅に「リビングルーム」があったT君宅のそのリビングのテレビで見たという記憶だけが鮮明にあり、オレの中ではガメラ=昭和モダニズム(リビングにソファを置いてガラスのテーブルにレースのテーブルクロスを敷く生活)という刷り込みになっている。昭和40年代の怪獣映画がモダンに感じた昭和50年代の小学生生活であった。まあ単に田舎だったということだが。

//www.jmdb.ne.jp/person/p0306150.htm" title="湯浅憲明へ">湯浅憲明 [日本映画データベース]:配役をチェックすると「大村崑が巡査役」をやってるのは「ガメラ対大悪獣ギロン」だけであって、ひょっとしたらそんなに何度も再放送してたわけではないのかも? と前言撤回の憂き目に会いかねない記憶のあやふやさを再認識させられる。
//gamera.jp/story01.html" title="各作品ストーリー解説へ">各作品ストーリー解説 [ガメラ公式ホームページ]:昭和ガメラシリーズ8作品の解説とあらすじ。ギャオスかっこいい。
//www005.upp.so-net.ne.jp/a_matsu/ul-80.HTM" title="ウルトラマン80のあしあとへ">ウルトラマン80のあしあと:ウルトラ史上わりと「無かったこと」にされがちな*1この作品を手がけられていたとは。あとコメットさんにウルトラマンを登場させていたようですが、リアルタイムで見てたはずなのに知らなかったでつ(→コメットさん(大場久美子版)のあしあと)。
//www.littera.waseda.ac.jp/faculty/tokuyam/03mov12.htm" title="http://www.littera.waseda.ac.jp/faculty/tokuyam/03mov12.htmへ">湯浅憲明,ガメラ・シリーズ [宮城徳也研究室]:早稲田大学文学部助教授(当年46歳)による評。「二度と見ようという気にならない」「子供をなめている」「もう少し,お金かけたら」「監督に才能が無い」とバッサリ。
//www.tobunken.com/diary/diary.html" title="裏モノ日記 2004年7月へ">裏モノ日記 2004年 7月19日(月) 大井武蔵野館、ちょっと待ちたまえ*2:というわけで、ようやくコレが本命。コメント欄でid:yomoyomoさんに教えられた唐沢兄による愛に満ちた長文弔辞。宮城先生には申し訳ないが、ここを読んだ後で上のサイトを読みなおすとなかなか味わい深いしょっぱさがあったりして。

ご冥福をお祈りいたします。

*1:てゆか扱いが微妙に難しい(ザ・ウルトラマンほどでないにせよ)

*2:パーマネントリンクがないため後日見る方は適度にスクロールさせたり「過去の日記」をあたったりしてください。唐沢さんもはてなに移ればいいのに……