in between days

表参道で働くシニアのブログ

6年前に書いたノートが出てきた

Facebookで本当に大切なのは「実名」というよりも「実友」
https://www.facebook.com/notes/126449390760339

読み直して、通名に関する議論は思い込みもかなり入っているとかんじたけど、全体ではけっこうおもしろいことを書いてたなーとおもう。ちょうどFacebookが日本で使われるようになっていた、ソーシャルメディアの曲がり角でたまたまフリーランスでライターをやっていて、Facebookについての記事を書く機会が早い段階であり、それでFacebookってこうなってるのかーっていうことを体感でき、それをひとに説明するという仕事のため自分でも咀嚼しようといろいろ考えることができたのはラッキーだったなあ。

Facebookがネットに定着させた新しい世界観が2つあって、

  • ネットは「バーチャル」ではなく「リアル」だということ(リアルタイムなソーシャルウェブをネットに持ち込んだ)
  • サービスは部分的にどんどん新しくなり、新しくなり続ける(継続的開発、継続的デブロイ)

これはともにネットの世界を一変させる変革だったとおもっているんだけど、それはFacebookが意図してそう変えたというよりも、Webの世界がそう変わりつつあることに早い段階で気づき、そしてたくさんのユーザーを巻き込みながら一気にサービス全体をかけてそちらに向かったというパワフルでダイナミックなところが本質的にはすごかったのだろう。

そのころネットで情報の流通の次のステージは「ポータル」サイトをパーソナライズした「個人ポータル」がくると思われていて、もともとポータルのヤフーが「My Yahoo!」を展開するのはわかるとして、検索サービスのグーグルですら「iGoogle」を中心に展開させようとしたころもあったようにおもう。ウィキ見ると2005年サービススタートで、2007年に拡大させているということだから、ちょうどSNSが流行っていたころに逆のほうに動いていたということになる(その後、2013年にクローズされた)。

で、2007年段階で、国内最強の個人ポータルはやっぱmixiだったよな。今からおもうと、mixiはポータルサイトだったのだろう。MySpaceも同じように個人ポータルだった。そして、ともにソーシャルメディアがなんであるのかが本格的に考えられるようになる前に一斉を風靡してしまったがために、次の潮流に乗るのが難しくなってしまったということではないだろうか。ちなみに、MySpaceは2006年の日本上陸時点で1億人以上のユーザーがいて、Facebookが1億を超えたのは2008年だったらしい。