Facebookの過去ログをサルベージするシリーズ。今日は4年前。
Mohri Katsuhisa
2013年2月18日 ·Facebookに出会ってから、自分の中でこれまでの掲示板とかSNSとかでこういうのがネットの常識的な使い方だろー、と思ってたことが何度か覆されて、ああこういうふうに発想を変えてくるのかこのFacebookは、とおもってそうやって見るとこれまで使いづらかったのが急にわかりやすくなるみたいなことがいくつかあったのでまとめておく
- コンテンツはトップにある。ページを開いたらすぐにコンテンツ。ずっとトップだけ見てればいい。メニューや見出しから開いていってコンテンツに到達するとか古い。常にトップだけ見続けてて勝手にコンテンツ取ってきてスクロールして増えていくのでページビューとかそういう概念なくなってくる。PVの時代は終った
- サイトマップとか動線とか無意味。基本的にトップだけ見てればなんとかする(設定とかもできるだけポップアップで処理したい)わけで、サイトマップとか無意味。動線もこっちのほうがよさそうとおもったらすぐ変えるのでおぼえてても無駄。だいたいこのあたりかなーみたいな感じで良い感じに出てくるのがたぶん理想。あとヘルプもどんどんリンク変わるので、上からたどるより検索したほうが使いやすいし、検索して探せみたいなUIになってる
- ニュースフィードは掲示板的なUIだけど時系列ではない。むしろ一種の検索結果。いいね!しただけでスルーした記事が、あとでコメントたくさんついて盛り上がってくると上がってくるの便利
- コンテンツを見るかどうかは受けてが決める。見たくない情報は自由に非表示にできる。ガンガン非表示にできる。わからないように非表示にできる。リストとか使って便利に非表示にできる → だからコンテンツを共有する側は「これは迷惑かな?」とか考えない。迷惑だったら受け取り手のほうでフィルタリングするんだから、情報を出す側はどんどん出せばいいし、どんどんシェアすればいい。気を使いあうようなコミュニケーションはもうやめよう
- インターフェイスや機能はどんどん変える。ユーザーが慣れていようがいまいが、よりよくなるとおもったら躊躇なく変える。どんどん変える。毎週変える。そのうちユーザーのほうが諦めて「だいたいこのあたりにあったなー」とかおもうくらいになる
- 設定項目は、設定されるものに近いところにコンテキストメニュー的に出す。例えば、プロフィール写真は、アルバムを開いてプロフィールにしたい写真を見つけて、写真のメニューからそのままプロフィールにする
- シェアしたらプレビュー出る
- 実名晒すのコワイとか馬鹿げてるとか言われるけど、実名で不特定多数の相手をする必要はなくて「そもそも自分の実名を知ってるひとと交流する」というSNSの本分をまっとうするために機能している
以下はコメント。自分の書き込みだけを抜粋しているので、コンテキストが失われているところがありますが、おもにTwitterについて書いている。
Twitterはやはり140文字のツイートだけだからできたという気がしてて、というかTwitterがストリームを発見したのもたぶん偶然に近くて、あれはまだメッセンジャーのUIの延長という気がする。マルチユーザーを1画面に押し込んだメッセンジャー
それをfriendfeedがアクティビティフィードという形でなんでもかんでもストリームに突っ込めるんじゃね?っていうことを試してみて、そういった一連の動きのなかでさまざまな種類のコンテンツやサービスをトップだけで見せるという無謀なことを実現できたのがFacebookで、それがまたTwitterのUIのリッチ化につながっている、という認識です
で、自分の経験ベースだと、Facebookが最初はmixiやmyspaceみたいなボックス型のSNSだったのが、SNSだってぜんぶストリームにしていいんだっていうほうへ推し進めたことのショックのほうが、TwitterのUIに対する印象よりデカイというかんじです
Twitterもサーバ負荷耐えられなくてよく落ちてたし代替にサードパーティ黙認してたし、あれはよくわかんないでつくってたんじゃないか感はたしかにある
でもあのサービスもともとはケータイのSMSをマルチポストするためのものだったんだから、あのUI以外になりようがない気もする…
あー、そうか「フォロー」って概念がやっぱすごかったんだ。あれメッセンジャーなのに、誰にメッセージ送るかを自分で決められないんだもんな。読みたいって手をあげてくれたひとにだけ届くメッセンジャー。そんな設計ないわー
これと同じことはその後もなんどか書いている