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表参道で働くシニアのブログ

ASINページとAmazonへのブックマークと「コレクション」の関係

数日前にアイディアを2つ登録した。

上のはまだ300株出てないけど、下は翌日には1,000株到達しました。乗っかってくれたみなさん、ありがとうございます。やはりただの不具合修正依頼よりも新しいサムシングを提案するアイディアのほうが万人に受けるのかな、と思った。あとJavaScriptをオフにしてるひとって実際にはそう多くないんだろうな、というのも感じた。

さて、実はこのアイディアを提案した10/25のエントリでは、続けてもう少しこの「ASINページ」問題について考えてみたかったんだけど、時間がなかったので煮詰められずに放置してました。週末になって少しまとまった時間ができたので、改めて蒸し返してみたい。

ダイアリーとブックマークの結びつきは弱い

はてなにはたくさんのサービスがあって、お互いが少しずつ連携して動作するようになっている。例えばダイアリーに人力検索の質問やフォトライフの写真を簡単に貼ることができるとか、人力検索やアイディアにダイアリーからトラックバックを打てるとか、そういうつながりが無数にある。

ただし今のつながり方では、関連がありそうなもの同士が行き交いできるように「通路を作りました」という程度に終始していていて、そこからもう一歩踏み出したサムシングに欠けるのが残念なところだ。AというサービスとBというサービスで類似の情報を持っているのなら、それを統合してしまうとか、複数のサービスが複合的に結びついて新しい世界が生まれるとか、そういった斜め上をいくような驚きが欲しい。

とはいえ、じゃあどこのサービスプロバイダがそういう世界を提供しているのかと問われれば、まあ思い浮かばないわけで、無いものねだりといえなくもないわけだが、「いや、はてなならばやってくれるに違いない」という期待料込みの話をこれからするわけです。

ASIN情報ページが多すぎる

idea:6777idea:6779を登録する際に、ダイアリーのASINページとか「はてなブックマーク > Amazon.co.jp」のページとかブックマークの「コレクション」ページとか関連あるところをグルグル行ったり来たりしてみたんだけど、いやはや実に多様な「ASIN関連」ページが、はてな上には存在してる。ちょっと多すぎて混乱するくらいある。しかも、それが今ひとつ上手く結びついていない。

例えば、最終的にAmazon上の『アルファブロガー』って本を参照したいのだとする。

このAmazonの情報を参照している「はてな」上のページは、ざっと数えて5種類はある。

  1. はてなダイアリー - アルファブロガー
  2. はてなブックマーク - Amazon.co.jp :本 : アルファブロガー
  3. はてなブックマーク - はてなダイアリー - アルファブロガー
  4. はてなブックマーク - mohriのブックマーク - mohriのコレクション
  5. interrupted train - アルファブロガー

1.はおなじみの「はてなダイアリーのASINページ」。2.と3.は、ともにこの本をブックークしたもので、後述するが微妙に異なっている。そして2.と3.のどちらをブックマークしようとも、4.という個人のブックマーク上の「コレクション」ページに入れられる。そして最後の5.はダイアリーでの「asin:記法」。

ASIN情報の迷路

これだけのページが、それぞれ独自の理屈でそれぞれ個別に存在していて、つながっているところもあればつながっていないところもある。

まず、2.と3.が微妙に異なっていることに注意して欲しい。2.はAmazonを直接にブックマークしているが、3.は1.の「ASINページ」のブックマークである。本質的には同じであるべきものが2つに分かれている*1

そして、4.の書影一覧表示はなかなか面白いのだが、困ったことに、ここから本来ならブックマークの一覧である2.か3.に飛べるべきだと思うんだけど、残念ながらそうではなくて、代わりに書影をクリックしようがその下の「xx users」というブックマーク数をクリックしようが、1.の「ダイアリーのASINページ」に飛んでしまう。このページ遷移の意図がよくわからない。

もうひとつ、よく1.〜4.のページを見てほしいのだが、同じ情報のはずなのに、ブックマークしている人数がすべて違っている。このエントリの執筆時点では、上から順にそれぞれ

  1. 「アルファブロガー〜」を含むブックマーク 27 users
  2. このエントリーをブックマークしているユーザー (25)
  3. このエントリーをブックマークしているユーザー (3)
  4. 34 users

2.と3.の数字がそれぞれオリジナルのはずだが、どう計算したら1.や4.の数字が出てくるのかがわからない。id:mohriというひとが2.と3.の両方でブックマークしているので、その重複を除けば「25+3−1=27」になるので、つまり1.で表示されているのはユニークid数という見当もつかないわけではないが、4.の数字はどこから出たのだろう?

さらに重要なのは、ブックマークページとダイアリーASINページがつながっていないことだ。これらのページはすべて、同じ情報を扱っているにもかかわらず、まったく我関せずという風に孤立している。それではユーザーにとって不便なので、相互にリンクが張ってください、というのでidea:6779を提案したわけです。

情報を一元化したらいいんじゃないだろうか?

さて、ここからもっとラディカルにいきたい。

すべて同じ情報なのだからいっしょにしちゃえばわかりやすいのに? とは思いませんか?

なにをおいても、ブックマークページが2.と3.の2つあることからしてまず無駄だ。これは一元化できるし、4.のような「コレクション」サービスをもっと利用するということを考えるなら、一元化されるべきだ。

ASINについては、ほかのブックマークとはURLの規則を特別扱いにして、こういう専用の「ブックマークのASINページ」に統合しちゃえばいいんじゃないだろうか。

http://b.hatena.ne.jp/asin/4798110205

さらにいうなら、このページと「ダイアリーのASINページ」が別個に存在している必要など無いのであって、どっちのURLにアクセスしてもまったく同じ情報が返ってきてもいいよね。いまの「ダイアリーのASINページ」に、ブックマークの「タグ」が一覧が追加された構成にすれば過不足なしだと思った。

「はまぞう」もいっしょにしちゃえ。

ここで改めてAmazonとはてなの関係について考えてみると、はてなほどAmazon Webサービスを活用しているブログプロバイダは無いし、はてな上にはAmazonに関するいろいろな情報がたくさん集まっている。いま一番話題になっている本、ブックマークされているCD、ダイアリー言及数の多い家電、人力検索で質問されがちな本、取得RSS内での登場回数が多い洋書、そういう情報がいっぱいあるはずだ。

そういったAmazon関係の情報をすべて漏らさず、どこかに一元化したらどうだろう?

サービスのトップページには、はてな上で話題になっているさまざまな商品が一覧表示されている、個々の商品をクリックすると「はてな統一のASINページ」が表示され、言及日記やブックマークや関連質問やタグの一覧をずらっと見ることができる。もちろんそこからAmazon本体に飛んで購入することもできるし、日記を見て回ることができる。

また、そういう「はてな上の既存のAmazon情報」を集約する方向だけでなく、逆に新規の商品を検索したり、誰かのダイアリーやブックマークを辿ったりしながら、ある商品の「はてな統一のASINページ」に辿りついたときに、そこから[B]アイコンや[D]アイコンなどで、新たな情報を生み出すこともできればなおステキだ。

  1. この商品についてダイアリーで言及する(=レビューを書く)
  2. この商品をブックマークする(=コレクションに追加する)

これはまさに今の「はまぞう」の機能に近い。つまり、「はまぞう」を独自のサービスとして独立させると面白いんじゃないか、ということです。

オレがいま考えた新しい「はまぞう」サービスは、たとえばこういうページから成り立っている。

[]http
//hamazou.hatena.ne.jp/[]:トップページ。Amazonの商品について、はてな上に集まっているさまざまな一覧やレビューなどの情報が並ぶ。
[]http
//hamazou.hatena.ne.jp/asin/xxxxxxxxxx[]:個別の商品ごとのASINページ。ここには、その商品ごとの言及日記一覧や、ブックマーク一覧、レビューなどが見れる。
[]http
//hamazou.hatena.ne.jp/userid/[]:ユーザーごとのページ、今のブックマーク下の「コレクション」ページを拡張して、自分がダイアリーで言及したASINの一覧なども見れるようになっている。

あまり複雑なんでアイディアに登録したりはしないけど、はてなにはそこまでのことができるだけの情報が集まっているし、ポテンシャルはあるんだけど、どうでしょう? 面白くないかなあ。

おまけ:JavaScript重用はできればやめてほしい。

以上でいちおう論旨は終わりだけど、ちょっと最初のアイディアに戻ります。

というのは、idea:6777のような不具合にはサービス実装者の考え方が出ていて、おもいのほか重要だと思うから。つまりは、情報と仕組みのどちらが大切かってことなんだけど、今のままではJavaScriptという仕組みがオフになっていると、情報の一部が隠蔽されて見ることができない。仕組みが主で、情報が住になっている。

でもね、はてなのようなサービスにとって、重用なのは仕組みじゃなくて情報なのです。そういうサービスにとって、改良とは仕組みを作り込むことじゃなくって、情報の構成を見直すことだと思うんだ。

そのページにどういう情報が集まっているか、それは見やすく構成されているか、どのような環境のひとにも余すことなく表示されるか、そういったことを根源的に考えることが、サービスを改良するということなんじゃないだろうか。

いまウェブサービスではAjaxとか流行りで、JavaScriptでいろいろなサービスを作りこむのが流行ってるけど、やはりHTMLあってのJavaScriptというか、素のHTMLだけでちゃんと情報がすべて伝わったうえで、そのプラスアルファの便利な機能としてのJavaScriptというのが本筋だよね。

JavsScriptを使わない人には情報の一部を表示しません、という仕組みは、本質から外れている。もっと情報を大切にしようよ。

*1:というか別なら別だということでもいいのだが、下に書くように「コレクション」では同一のものとして扱われているので扱いに困る