エレクトリック楽器を導入してジャズとファンクとロックが入り混じった唯一無二の音楽をやっていた1970年代のマイルス・デイビス。やれフィルモアだアガパンだと重厚なライブ版が何枚も何枚も出てますが、実は1971年と1973年のライブは単体で正式にリリースされてないんですよね。1973年のライブはモントルーの20枚組ボックスに入ってますけど、1971年にいたってはスタジオもライブも何も音源が正式に出てない。
その1973年のモントルーの3日後、パリはオリンピア劇場での演奏が、ドイツのDelta Musicってところから2002年に出てたんですね。しかも、Amazonでなぜか690円という超安値でした。ラジオ放送用に録音された音源でブートレッグではすでに出てたらしいですが、このCDにはその「Europe 1」のクレジットも入ってるので、いちおうちゃんとした盤なんでしょうね。まあいちおうちゃんとしてるからAmazonで売ってるんでしょうが。
70年代のマイルスらしくひたすらメドレーで何曲もつないでるので、全3トラックで曲名も「どの曲かわかんね(unidentified)」だらけになってますw
- medley: Turnaroundphrase - Tune in 5 - [unidentified tune] - [unidentified tune]: 31:08
- Ife : 17:02
- [unidentified tune] : 23:13
そこで、マイルスに関するちょう強力なデータベース「Miles Ahead」にあたってみると、こういうクレジットになってました。
http://www.plosin.com/milesAhead/Sessions.aspx?s=730711
Miles Davis (tpt, org); Dave Liebman (ss, ts, fl); Pete Cosey (g, perc); Reggie Lucas (g); Michael Henderson (el-b); Al Foster (d); James Mtume Forman (cga, perc)
- First set
- Turnaroundphrase : 14:19
- Tune in 5 : 10:41
- Zimbabwe : 11:29
- Untitled Original 730424c : 11:40
- Second set
- band warming up : 0:19
- Ife : 16:47
- Tune in 5 : 6:08
トータルタイムは 71分23秒で同じなんですけど、なんか曲の並びが違うような??
1960年、コルトレーンとの共演盤も
ところでDelta Musicのサイトを見てたら、コルトレーンが最後に参加した1960年ヨーロッパツアーでのオリンピア劇場のEurope-1ラジオ音源盤も出してるみたい。EANで検索したら日本のAmazonにもあった。これも安いね。
ちなみにモントルーのボックスってのはこれ

The Complete Miles Davis at...
- アーティスト: Miles Davis
- 出版社/メーカー: Warner Music France
- 発売日: 2008/01/13
- メディア: CD
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