みたいなタイトルでこの本を紹介するのは、ほんとは正しくないんだろうけど、前半ひたすらそういう話なので、もし室町時代に2chがあったら、みたいなことを考えてしまう。あと浮気からの出入りみたいなのもあるので小町方面もイケるかもしれない。
- 作者: 清水克行
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/02/11
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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室町時代ってなんとなく金閣みたいな派手なのから銀閣みたいな渋いのまで、あと能とか茶の湯とか、とにかく京都だし文化的な社会だったイメージがあるんだけど、そんなことぜんぜんなくて、とにかくみんな荒っぽくて喧嘩っぱやくて、しかも根に持つタイプでしつこくて意地が悪そうで、なにかあるとすぐ斬り合いになったり、関係ない人が切腹させられたり、徒党組んで屋敷に乗り込んで略奪しまくったり、とにかくヒドイ。
で、そういうヒドイ社会からちゃんとした中央集権国家に移行するために個人から仇討ちを取り上げて、ちゃんと裁判しましょうとするために「喧嘩両成敗」が一種の方便として使われてるっぽい、みたいな学術的な話に最後の最後にはなるんだけど、それよりもその結論にたどり着くための論を展開させるためにたくさんたくさん引用されている事例がホントにすごいので、とにかく室町時代すげー! というためだけに読んで損のない本だとおもった。