in between days

表参道で働くシニアのブログ

空港いってよかった

いい天気で、わりと早めに出かけられたのでどこかに行こうとおもった。こういう日には海の近くが気分なので、東京モノレールに乗ることにした。浜松町で乗り換えて、芝浦あたりの風景がずいぶんと変わっているのにきづいた。幼稚園だか病院だかスポーツセンターだかがあり、倉庫街とおもっていたのが住みやすそうな雰囲気すら出している。運河の近くのこのあたりがきになるのは、いわゆるバブルのころに再開発ブームでインクスティック芝浦とかになんどか来たり、情報誌を読んだりしたことの刷り込みだろうか。さりとてゴールドには行ったことがないのだった。

東京モノレールは、ほかのどんな乗り物よりも「東京」を感じる。ぼくにとっていちばんの東京の空は、スコーンと抜けた、この運河沿いの景色だ。そんなこんなで第一ターミナルで下車。むかしよく行ったデリに行く。第二ターミナルができる前は田中康夫も一押しだったが、いまはなんとなくさびれていて人も少ない。並んでオーダーするスタイルだったのでそのつもりで店にはいるとふつうにファミレスみたいになっていた。西日を浴びながらA滑走路を見る。コーヒーを飲むつもりだったけど、ビールセットにしてしまった。離陸する飛行機が1機。かつては離着陸の行列ができていたものだけど、いま羽田は滑走路が4本あり、A滑走路はそれほど使われていない。どうやら風向きの関係でBDがメインに使われているようだった。

第二ターミナルに移動しようと、無料バスの乗り場までいくと、横断歩道があって、信号機がちょうど青。ターミナルに隣接した車道を渡ってどこに行けるのか? 向かいには第二ターミナルが見える。ひょっとして? と二棟の立体駐車場の中央を歩いていくと、果たして高速道路を渡る大きな橋に出た。羽田空港を象徴する赤い半円の大きな鉄骨の造形が真上に見える。冬晴れ。小春日和。振り返ると傾きかけた西日を背にした第一ターミナル。これは最高か。写真を何枚も撮る。

第二ターミナルでコーヒーを飲んでひと休み。なんだか体が休まらない。星屑のステージに行く。第二ターミナルのあとからできた半分にある見送りデッキ。風向きが変わったのか、AC滑走路にどんどん飛行機が着陸する。デッキの端まで歩いて海のほうを見ると、飛行機が次々とこちらに向かってきて、右に左にと着陸してくる。大きなカメラを抱えた飛行機マニアが何人か、空に望遠レンズを構える。連射の音が鳴る。離陸する飛行機はあまり見えない。Bあたりを使っているのだろうか。無料バスで国際ターミナルに移動。すっかり日も暮れている。にぎやかな出発ロビーに背を向けて、到着ロビーの片隅のカフェでコーヒーを啜りながらPCを開く。しばらく作業するうちになんとなく体も休まってくる。路線バスで帰途についた。