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表参道で働くシニアのブログ

フェイスブックの「招待の設定を管理」設定についてひと言いっておくか

[2012年12月 追々記] Facebookの招待は、明示的に招待した人にしか関係ない、と書いたけれども、その後のFacebookのさまざまな施策で、友達検索をしようとするとデフォルトで「招待する」にチェックが入ってるなど、自分でも気づかないうちに招待を送ってしまうというケースがあり、この記事で書いたほど多くの人には関係がないわけでもなくなっているという現状で、この記事はかなり時代遅れのものになっています。

私も、そのあたりを加味して、Markezineで

元カレに知らないうちに招待状を送っていないか? Facebookの「連絡先のインポート」と「招待状の送付」についてのまとめ (1/3):MarkeZine(マーケジン)

という記事をまとめたりしていますし、下記で取り上げたtommyjpさんも

http://www.tommyjp.com/facebook/facebook-friend-request-invite-mail-block/

というエントリーを新たに書かれているようなので、より現状に即した情報を集めていただけるとよいかとおもいます


[8月31日追記] この http://www.facebook.com/invite_history.php って設定画面は、その後この疑惑を払拭するためか、招待を送ったひととただインポートしたアドレスをズラッと一覧表示させるというインターフェイスに一新されました。それはそれでビックリしますが、まあどうなっているのかはわかるし自分で管理できるってことですかね

以下オリジナル記事

フェイスブックの「招待の設定を管理」設定の危険が危ないと話題になっている
http://www.facebook.com/invite_history.php
火元はここ
知らなかった!Facebookが勝手に招待メールを友達に送信する設定を解除する方法
これは英文でタンブラに投稿された
think locally act globally ― Did you know that Facebook sucks all the contact...
がネタ元になっていて、されにこのタンブラのリンクをたどると
Your Phone Numbers and Facebook: What You Should Actually Worry About - Runnin' Scared
という記事の議論の一部が切り出されたものだということがわかる。

さて、ここで警告されてる設定項目だけど、個人的にはほとんど無害であるとおもうし、むしろこの警告そのものがデマに近いFUDだと感じる

まず、この設定項目がなんのためにあって、どういった操作の細部を定めているのかという前提が抜けている。

この設定項目は「友達を招待 (http://www.facebook.com/invite.php)」というページのオプションで、明示的にメールで招待した友人が何のリアクションも取らなかったときに、リマインダを送るかどうかを設定している。

invite.phpに明記されているように、リマインダは最高2回だけ送信され、また「例を見る」でわかるように、受け取り手が「購読停止することができ」る。招待メールのリマインダの仕組みとしてそれほど問題であるとはおもえない。

そもそも明示的に招待メールを送ったというひと以外は関係ない設定項目なので、ほとんどのひとには関係がない。放置しておいてもただちに害があるわけではない。

以上、論旨終わり

そういった話の前提がまるっと抜け落ちたまま、なぜかスマートフォンの連絡帳と同期する話と一緒にされてしまっているのだが、それは大元になっているRunnin' Scaredというブログにそう書かれているようなんだけど、少なくともぼくが知るかぎり、Facebookの連絡帳の同期機能はそういうものではないし、Facebookの招待システムもそういうものではないし、また連絡帳を同期したら勝手にインバイトが送られたという話は聞いたこともないし、もしスマートフォンの連絡帳にあるだけのメールアドレスに勝手に招待状を送付していたりしたら、再送しようがしまいがそれだけで大問題だとおもうが、そんな話も聞いたことがないし、この件で「だからオレのところに何度もメールが来てたのか!」とかガッテンしてるひとも見かけないし、そもそもFacebookの招待システムそのものが全体としてどう回っているかを理解することなく細部のいち設定項目だけを云々するのはナンセンスであるというか、全体像も把握しないで部分だけを取り上げてリスクを声高に叫ぶのはリスクを正しく把握できているとはとても言えないので限りなくデマであるというより、その部分だけを一見すると100%真実の告発であるがゆえにデマより面倒であるし、この手のセキュリティ/プライバシー上の勘違いはいくら「ほとんど無害とおもわれる」と後付けでいったところで決して完全に修正されることはないので焼け石に水だとはおもうし、フェイスブック安全厨の汚名を着せられるリスクもあるのであまりオススメはされないわけだけど、ソーシャルメディアについては詳しいとおもっていた知人がフェイスブックでこの危険は危ない的なことを書いてたのでせめて知人に説明するときに同じことを何度も書くのは面倒なのでいちどで参照できるところに書いてあったほうが自分が楽なので書いておくことにするのです