今年も「ノー・バンツ・サブウェイ・ライド(ズボンを履かないで地下鉄に乗ろう)」が実施されたようだ。ニューヨークあたりでは冬の風物詩なんかもしれないけど、極東日本では話題にならない。喜んで氷水をかぶった有名人のみなさんもズボンは脱がない。
本場NYのノー・パンツ・デー No Pants Subway Ride 2015 : ニューヨークの遊び方
いちおう説明するとこれはNYでインプルーブエブリウェア(どこでも改善)というフラッシュモブの団体が2002年にはじめたイタズラが始まりで、今では全世界25カ国60都市以上で開催されているという。いくつかルールがあるらしくて、「ズボンどうしたの?」って聞かれたら「あ、履き忘れてきた」って白々しく答えることになってるらしい。
No Pants Subway Ride? - 読んで見フォト - 産経フォト
日本でも2010年にやるかってネットに書き込んだひとがいるらしいけど、その書き込み1つで実際に警官が1つの駅に60人も配置されてしまって、タイヘンな騒ぎだ。実際には現れなかったらしいけど、やってるひといたら逮捕されたんだろうか?
「パンツ姿で山手線に乗ろう」で警官60人出動 | web R25
http://r25.yahoo.co.jp/fushigi/jikenbo_detail/?id=20100114-00001072-r25
この記事で面白かったのが、コメントの「それならハロウィンをもっとしっかり取り締まれ」ってやつ。5年前まで、ハロウィンもまだまだ定着してなかったんだなあっていうのがこのコメントひとつでわかるなあ。
去年のハロウィンは金曜だったってこともあるけど、渋谷あたりはみんなゾンビの格好して歩いててすごかった。でも、5年前までそんなことしてるのは外人かクラバーか外人のクラバーくらいなもので、仮装して酔っ払って山手線に乗ってくる外人を会社帰りのサラリーマンが胡散臭そうに見てるくらいのイベントだったような気がする。それがいまや消費市場規模でバレンタインデーを超えるとか超えたっていう話で、いつの間に日本人そんなにハロウィン好きになったのか? 急変すぎておもしろい。
でもって、後になって知ったんだけど、今年は日本でも実施したひとがいるらしい。ただ、地下鉄に乗るんじゃなくて、ズボン履いてない写真をツイッターで共有するという形だったようだ。でも来年は電車乗るぞと言ってる。すごい。
ノーパンツの日をやってみて | Happiness Architect
本家の公式サイト見ると、日本でもすでに東北新幹線のホームでノーバンツだった人もいるらしい。来年はどうなるんだろうなあ? こんなに急激にゾンビのコスプレするの流行ることがあるんなら、ズボンを履き忘れるのが流行ってもおかしくない……かもしれない??
No Pants Subway Ride 2015 Global Reports | Improv Everywhere
ちなみに、そんな日本だとタイーホされんじゃね? ってネタで、本家の人たちはTEDに出てる。自由の国っぽい。というか、こういうバカバカしい集団オフひとつやるにも、TEDみたいな場でアピールできるだけの理屈をちゃんと立ててくるっていうのがおもしろい。
チャーリー・トッド:バカバカしさの共有体験 | Talk Video | TED.com
フラッシュモブについてはこの本もおすすめ。日本の吉野家集団オフみたな流れもちゃんと押さえて比較してあっておもしろい。
- 作者: 伊藤昌亮
- 出版社/メーカー: エヌティティ出版
- 発売日: 2011/02/25
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