in between days

表参道で働くシニアのブログ

あえて「Amazonガンガレ!」と言う

「輸入音楽CDに関するAmazon.co.jpからの重要なお知らせ」(→Amazon.co.jp and you're done.)は、言うまでも無く、Amazonの戦略だろう。Amazonは既存の日本自国内のレコード流通とは繋がりが強くないという背景を考えれば、自ずと構図が見えてくる。すでに、小野島大氏はnewswave on line (personal edition): ■輸入盤CD規制問題(2)で、このように書いている:

多くの米国盤を最安値で売るアマゾンはレコード会社輸入部からあまり輸入盤を仕入れていないらしい。…… つまり日本のレコード会社とあまり直接の縁がなく、しかも輸入盤部を通じての利益ももたらさないのに安売りを続けるアマゾンはいわば目の上のタンコブなのだ。意図したかどうかは別としても、法案は結果的にアマゾン叩きにもなっているのかもしれない。

もうひとつ、Amazonはアソシエイトというブロガーに親和性の高い仕組みを武器にしている。そして、輸入レコード権反対派は多くのブログを含むネットの議論の中から立ち上がり、広まっていったという背景がある。そして多くの音楽系ブロガーは自分がCDを買うときにもAmazonを使うだろうし、アソシエイトを使って他人にもAmazonを紹介してくれる、非常に重要な二重の意味での顧客なのである。

つまり、Amazonは旧弊した業界を捨てて、顧客を取ったのだと言えるだろう。これは新規参入者であり、アップアップする音盤流通業界の中で唯一の右肩上がりな存在(出版だっておんなじなのだが)だという意気上がりまくる青年期企業の強気に出た賭けという側面もあるのかもしれない

で、そういった意味をぜんぶひっくるめて、オレはAmazonの客として、客をちゃんと客として対応しているAmazonを応援したい。と思うた。

Amazonガンガレ!

という応援の意味を込めて、どこで買うかズーッと悩んでいた「はっぴいえんどボックスをAmazonで買うことにします。決して1万円以上お買い上げでAmazonギフト券1000円分還元だからではありません!!

はっぴいえんどBOX (CD-EXTRA仕様)

はっぴいえんどBOX (CD-EXTRA仕様)

  • アーティスト: はっぴいえんど,大瀧詠一とココナツ・パンク,西岡恭蔵,バレンタイン・ブルー,大瀧詠一,岡林信康,遠藤賢司,高田渡,加川良,友部正人,小坂忠
  • 出版社/メーカー: エイベックス・イオ
  • 発売日: 2004/03/31
  • メディア: CD
  • 購入: 1人 クリック: 6回
  • この商品を含むブログ (61件) を見る