「ぷらっとホーム」っていうと高機能のPC切替器とか多種多様な英語キーボードとか、あとネットワーク関連とかいろいろと通好みの面白いハードウェアを取り揃えた店っていう面もあるけれど、自分にとってはFreeBSDのCD-ROMを売ってる店というイメージが強いなあ。ほぼ10年前の記憶だけど。
最初に買ったのはバージョン2.0.5だったっけ。
10年前は、だいたい普通のネット接続速度が1Kbps前後だから、ネットワークインストールとかはありえない。ブーム直前のフリーUNIX*1をインストールしたかったら、バイナリーCD-ROMを専門店で購入してくるのが一番の早道、というか一般人にはそれしか無いという状況でした。
そのFreeBSDの公式CD-ROMの輸入販売を国内で一手に引き受けていたのが「ぷらっとホーム」で、新しいバージョンが出るたびに買いに行った覚えがあります。
FreeBSDの思い出
「FreeBSD プロジェクトについて」によると
より信頼性が高く、そしてインストールが簡単になった FreeBSD 2.0.5 が 1995 年の 6 月に公開されました。
ってことだけど、このバージョンのFreeBSDがPC UNIXの決定打って感じで、かなりシェアを広げた印象がある。そのころはLinuxと拮抗する二大勢力だったわけで、そういう状況を受けて企画し、翌々年に刊行にこぎつけたのがコレでした。
FreeBSD徹底入門―初めての人でも安心 PC‐UNIXのインストールと完全活用 FreeBSD2.2.1‐RELEASE
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当時の最新バージョン“2.2.1”を収録したのが良かったのか、かなりのスマッシュヒットとなりました。まだまだウェブで最適の情報を入手するのが難しく、まとまった情報を求めている人が多かったというのもあるのかもしれません。すばらしい執筆陣と、読者のみなさんに感謝です。
最新のFreeBSD関連書籍
ところで「BSDカーネルの設計と実装」のFreeBSD版の邦訳が、原書に遅れることわずか1年で早くも出てるんですね。4.4 BSDのときは原書が1996年で邦訳が2003年と7年もかかって、これはもう出ないんじゃないかとか言われてたのがウソのようです。嬉しい誤算。
- 作者: マーシャル・カークマキュージック,ジョージ・V.ネヴィル‐ニール,砂原秀樹,Marshall Kirk McKusick,George V. Neville‐Neil,歌代和正
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Design and Implementation of the FreeBSD Operating System, The
- 作者: Marshall Kirk Neville-Neil, George V. McKusick
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