in between days

表参道で働くシニアのブログ

danさんの計算はちょっと単純すぎかも (;´Д`)

著者の手取りを倍にして、残りのステークホルダーの受け取り分を据え置いても、1000円の本は1100円になるだけだ。

404 Blog Not Found:死後+20年より印税率20%を

えとね。なんないです。そんなに単純じゃないです。

そもそも「残りのステークホルダーの受け取り分を据え置」くことができないです。流通の取り分は価格に比例(印税と同じように本体価格×固有の率で計算)するので、本の価格を上げるとその分だけ流通の取り分は増えるんですが、これがけっこうバカにならないのです。

あとどのくらいの読者規模の本(何冊刷れるか?)でぜんぜん変わってきますし(たくさん売れるなら採算部数も高く設定できるから1冊あたりの価格転嫁をそんなにしないでも済むけど、数千冊規模の専門書なら著者への支払いが倍になるのは原価のなかでかなり比重が大きい)。

技術革新で出版コストも流通コストも下がっているはずのに、著作権者にはその利益がほとんど還元されていないのが現状なのだ。

本が売れなくなってるので、コストが下がっても、還元する利益が出てないのが現状なのです (;´Д`)

けっきょく価格転嫁はdanさんが考えてるよりずっと大きくなるでしょう。価格が上がればそれだけ買ってくれるひとは減るので、それで収支が成り立つかどうかは一概には言えないです。