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表参道で働くシニアのブログ

セカンドライフ本を作ってみて、セカンドライフってけっこうイケてるとおもった話

編集を担当したセカンドライフ本が出ました。書名が「クリエイターズSecond Life」とちょっと大きく出てまして、サブタイトルに「セカンドライフでもの作りしたい人が読む本」と付けてみました。まあ端的にそういう本です。セカンドライフで金儲けがしたいひとが読む本ではないですw

クリエイターズ Second Life セカンドライフでもの作りしたい人が読む本

クリエイターズ Second Life セカンドライフでもの作りしたい人が読む本

  • 作者: Shooting Oh,Ryuji Duell,Kuranosuke Kamachi,viola Congrejo,ikuko spinotti,katsuzo Boa,Mika Mip,Hidenori 'GOTTi' Glushenko,Eitaro Igaly
  • 出版社/メーカー: 翔泳社
  • 発売日: 2008/01/11
  • メディア: 大型本
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Second Lifeを楽しんでるたくさんのひとに書いてもらいました。そういう原稿を読んだり、打ち合わせなどで話を伺ったりして感じたのは、自分でなんか作りだそうとしてたり、想像力とか変身願望みたいな頭の中で考えることを実際の形にしていく技術や行動力があるひとほど、Second Lifeを楽しめてるんだなーってこと。Second Lifeのスゴイところは、本の売り文句にも使ったんだけど、「想像が創造に変わる」ところなんだとおもった。それは「服や小物が作れますよー」ってだけじゃなくて、車も作れます、建物を造れます、イベントを企画できます、街をプロデュースできます、島をまるごと好きにできます、それをビジネスにできます……って具合に小さいモノから大きいモノまで際限なく自分の想像力と行動力の資質に合わせて、なんでもできますよーってところがある。

その中でも「ビジネスをできます」って要素はほかの3Dアバターものには無い特徴だからそこが大きく取り上げられがちだけど、そこはぜんぜん本質じゃなくって、「ビジネスをやりたいってひとがいたらそれをやることもできます」くらいのオプションだと思う。自分で楽しみ方を決めていい世界なので、というより自分で楽しみ方を決めないとそれほど楽しくないっていう言い方もできるかもしれない。そういう意味でも、とにかく「この本を書いたひとたちは楽しそうだなあ」という雰囲気をすごく出したかった本である。だって実際に楽しそうなんだもん。

原稿の最後の最後に「はじめに」の挨拶を書いてもらったときに、シャレで締めの署名のところに「インワールド*1でサンタを待ちながら」って気取った一文を入れて組んで、「そういう感じのよくある文を何か入れてみるとどうでしょう?」って著者に提案したら、その僕の書いた気取ったサンプルを面白がってくれて、実際にインワールドにあるでっかいクリスマスツリーの前で自分のアバターの写真を撮って送ってくれたSLCOMのikukoさんはほんとにSecond Lifeを楽しんでるだなーって思った。

だから、Second Lifeを実際に中(インワールド)で楽しんでいるひとの、その楽しんでる生の感じをそのまま届けられるような本を目指して、テーマや構成からデザインとかレイアウトまでできるだけのことをやってみました。表紙のアバターもたぶんいま日本で出てるセカンドライフ本のなかではいちばんキレイに撮れてるんじゃないかと思います。そういうところ、キレイに撮れてるとか、楽しそうに撮れてるとか、そういった感じが全面に出るようにしました。

こういう本やムックがいくつか出て、今はまだSecond Lifeをそれほどやってないけど、たとえばニコ動でマッド作ってたり、Flashアニメ作りに凝ってたり、ちょっとしたウェブの面白いスクリプトで組んだりしているひとも、たまたまこの本とかを見たりして、なんかSecond Lifeでも面白いモノを作れそうだなあ、ちょっとやってみようかなあ、って思ってもらえればそれでこの本の目的は達成したようなもんだと担当編集としては感じております。よろしくおねがいいたします。

*1:Second Life内の3D世界のことをそう呼ぶ