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表参道で働くシニアのブログ

『ウェブログ・ハンドブック』の装丁がとんでもない件について

ウェブログ・ハンドブック―ブログの作成と運営に関する実践的なアドバイス

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届いた。まだ読んでませんが、こりゃスゴイっす。装丁がとんでもないことになってますな。

職業柄どうしてもそういうことに目がいってしまうんですが、この本は印刷に金かけてるですね。カバーはフィルムに2色印刷。本表紙は銀紙に特色×3色刷り。豪華だ。同じようなことをネットワーク不正侵入検知ISBN:4798101427amazon.co.jp)って本でやったことがあるけど*1、そんときはさすがに予算的にフィルムカバーを諦めますたという経緯もあり、うらやましさ倍付け*2。まあ、配本の規模的にみてもガチガチのセキュリティ技術書とはぜんぜん違うわけで、いっしょにされると著者も翻訳者も編集もイヤかもしんないけど。

中を開くと、扉が別丁で特×2色かな*3。本文も前付×半折+後付×1.5折に同じく特×2色で地紋を引いてポップさをアップ。この本文の地紋加工が必然のあるものだったのかどうかが多分に議論の余地があるだけに、てゆかそういう「やる必要のない」加工をやれちゃう予算があったというところが、このPC関連出版業界全面安のご時世に素晴らしいことだったと思うます。ただ、地紋部分のフォントは明朝系でなくゴシック系にしたほうが可読性が高まって良かったと思う。

逆に本文フォントはゴチなんだけど、個人的には本文は明朝のほうが読み易いと思うです。そういえば、最近買ったクリエイション・レコーズ物語ISBN:487233759X、→amazon.co.jp)も期待して注文して届いてみたら本文ゴチだったのでやや萎えですた*4。それから、なんで縦組みにしなかったんだろう?

つーことで編集者的側面からルックス面における第一印象を長々述べてみますたが、個人的にグッときたのは、ココまで読み難さをコンセプトにテテーイ的に装丁しておいて、おそらく最後の最後の段階になって営業に「書名の可読性を上げれ」と強く念押しされたためにこうなってしまったであろう投げやりなオビのショッキングピンクに漂う場末感ですた*5。これは「買った瞬間にオビは捨ててくれ」という無言のメッセージと思われ。

*1:ちなみにデザイナは『ウェブログ入門』と同じひとだったりしますが

*2:そもそも銀紙じゃなかったし

*3:赤と黄の分解かもしれないけど

*4:書店店頭で立ち読みしてたら本文ゴチを確認した瞬間に平台に戻したと思う

*5:オーム社がなぜかこの色(=ショッキングピンク)好きなんだよね。力武さんの本(ISBN:427406090X)の装丁なんかトンデモないことなってたもんなあ