in between days

表参道で働くシニアのブログ

「はてな」って、なんかオモロい。

Web書店向けの宣伝文を書いてみた。試しにここにアップ。

インターネットで質問とアンテナと日記のサービスを提供する「はてな」には、単にそのサービスだけではとどまらない、今まで日本の商用インターネットサイトには見られなかったような面白さがあります。ブログ/日記ポータルのナンバーワンサイトとして洗練されたシステムで十万人以上の会員を集めながら、社屋敷地内でユーザーを集めて「オフ会」を開いてみるという「手作り」感覚のアンバランスさ。M&Aが飛び交うWebサービス業界においては逆に新鮮で、安心感をすらもたらせてくれます。

本書では、そういったはてなの「面白さ」をさまざまな角度から見つめてみました。まず、これから「はてな」を始めてみようという方に向けては、「はてなアンテナ」と「はてなダイアリー」の初歩的な使い方から手ほどきします。すでに利用している方にも、まだ使ったことのない機能や、スタイルシートを利用したデザイン面でのテクニックを解説していきます。

さらに、「はてなダイアリー」は単なるウェブログポータルサイトではなく、IDリンクやキーワードという独特の仕掛けによって、友達の友達や同好の士と手軽に交歓できる「コミュニケーション増幅装置」としての魅力に満ちあふれています。それを踏まえて、さまざまな運用上のノウハウや「はてな」特有のコミュニティの活用術を紹介します。

そして「はてな」特有のこの「手作り」感覚はいったいどこから来ているのか? はてな代表の近藤淳也氏のロングインタビューで、その秘密に迫ります。特別に序文を寄稿いただいた「恐がり‐模倣犯」のテラヤマアニ氏をはじめとして、著者と編集者のすべてが「はてなってなんかオモロい」と感じ、その「面白さ」をなんとかして形にしようとしたら、こういう両面開きの面白い本が出来上がりました。はてなをまったく利用しない人でも楽しく読める内容になっています。

上記宣伝文の最終段落は、d:id:jkondo:20040709#1089346324で近藤さんに

「僕たちのしてきたことを、こうやって形にして頂いて、本当に有難うございます」と思っています。

と書いていただいていて非常に恐縮したわけですが、その返礼を込めて書かせていただきました。

寄稿いただいたd:id:kowagariさんも、著者の方々も、みんな揃いも揃って「はてなって面白い」と感じていて、それを形にしていただいたものが今回の原稿です*1。そうして集まった「面白さ」をどうやれば一番上手く伝えられるのか、と考えるのが僕の仕事でした。

だから、もし今回の本が近藤さんを感動させるような内容になっているのだとしたら、それは元もと「はてな」がそれだけ面白かったからです。本書にはいろんなコンテンツがあり、この日記でも最後の最後までシステム更新にいろいろ文句を言ってて申しわけなかったのですが、実際のところは内容が技術的に古びてしまってもゼンゼン問題がないような本にしたいと思ってました。本が伝える「面白さ」が古びていなければ十分だと思ってます。

この本がほんとうに伝えたいことは、はてなの上手い使い方や、ダイアリーの省略記法の書き方じゃなくって、「なんか知らないんだけど、はてなって面白い」っていう、ダイアリーを書いたり人力検索で質問したりしてるひとならなんとなく感じてるような薄ぼんやりとした感覚、それを形にできればと思ってやってきました。果たして十分に形にすることが出来たのかどうか。あとは読者のみなさんの判断におまかせします。

最後に、こんな多くのひとを「面白い」と感じさせるようなシステムを作った近藤さんとはてなスタッフのみなさんと、それを原稿の形に表してくれた執筆者のみなさんにありがとうございます。という感じです。

本当に、ありがとうございました。

とか書いてるけどまだ青校よんでるんだよな (;´Д`)

*1:特にテラヤマ氏の序文は秀逸です。ご期待ください