in between days

表参道で働くシニアのブログ

アナザーストーリーズ「天才ハッカーが世界をつなげた フェイスブック革命」 - NHK
http://www4.nhk.or.jp/anotherstories/x/2017-05-09/10/1251/1453057/

録画していた番組をいまみた。3本のストーリーからなってたけど、1本目のFacebookローンチ後に取材したハーバード大学の大学新聞のはなしがよかった。

2004年、ローンチ時点で、このサービスがこれまでのインターネットと大きく違う点が「インターネットにリアルを持ち込んだことだ」と明言されていたのがおもしろかった。これは実は日本にフェイスブックがやってきてしばらく納得されず、それまでのネットの交流サイトと同じように考えて、ここには匿名性がないので成功しないだろうとか、インターネットの大切な壊す何かのように語るひとがいたのを覚えている。それはたしかにそうなのだけど、そもそも「リアルを持ち込む」ことこそがコンセプトなのだと考えれば、当たり前のはなしでしかない。「実名制」ということばかりが大きく語られたけど、そこは手法でしかなく、たいせつなのはネットのちからで「実世界」をでサポートするということだった。

おもしろかったのは、実名制のことを「本人確認」という言い方をしていたのがおもしろかった。英語ではなんといってたのだろう。

ところで、フェイスブックについては、次のフェーズにはいってきていて、現実の悪い部分をどう引き受け、担保するかということを問われていて、それはプラットフォーマーがなにかすると検閲になってしまい、参加者の自由と良識にまかせるべきだという古きよきインターネット観がある一方で、プラットフォーマーであれヘイトスピーチやフェイクニュースなどのコンテンツに対しては毅然と対応すべきであるということも迫られている。そこでFaccebook自身がどう考え、何をしているかがうかがえる記事が2つあった

Facebookの監視マニュアルが流出か--自傷行為の配信を認める理由も記載 - CNET Japan
https://japan.cnet.com/article/35101504/ 
Facebook’s Community Standards: How and Where We Draw the Line | Facebook Newsroom
https://newsroom.fb.com/news/2017/05/facebooks-community-standards-how-and-where-we-draw-the-line/

前者へのリアクションとしての後者の記事なのかもしれない。

【追記】ひとつこれも2004年の時点ですでにそうだったのか! とおもったこと。Facebookが誕生した直後のハーバード大学で「みんな写真を撮るようになった」というはなし。もちろんFacebookに投稿するため。そして、写真写りをきにしてオシャレをするようになったとのこと。昨今のインスタブーム、リアルタイム・ウェブの萌芽がすでにこのときにあったことがわかる。mixiでもそうだったかなあ。そうじゃなかったような、そうだったような。