編集者とライターのアドベントカレンダー2022の最終日の記事です。公開時間がちょっと過ぎてますが25日深夜ということで多めに見てもらえるとうれしいです。
▶ 文を紡ぎ編む人たちの Advent Calendar 2022 - Adventar
このカレンダーの2日目で、カイ(@kai4den)さんがTyporaというテキストエディタを紹介していました。
▶ 文章執筆も捗るMarkdownテキストエディタ「Typora」のいいところ5つ - カイ士伝
ローカルでMarkdownをプレビュー状態で編集できるテキストエディタということで、最近は日常的なメモもMarkdownで取っていることが多いので、すごく便利そうだと試用してみたら案の定よかったので、ライセンスも購入して使い続けることにした。決済代行業者が日本円にも対応してて買い切り税込み2,265円。秀丸エディタより安い。
▶ Typora — a markdown editor, markdown reader.
ローカルでMarkdownが扱えるツールとしてはObsidianも今年は話題になっていたようにおもうが、こちらはエディタというよりWiki的なメモツールという趣があり、ローカルなNotionっぽさもありそうだし、SyncとかPublishとかのサブスク機能で世界が広がりそうなところがある。
あるんだけど、Notionもしかりでそういう多機能なツールを自分はあまりうまく使いこなせなくて、シンプルなテキストエディタがやっぱ安心できる。
というわけで、打ち合わせのメモをTyporaで取っていたら、関係者のひとりにそのメモを共有することになった。Markdownなのでどこかフォーマットが対応したテキストエリアに貼ればよさそうで、Notionでもいいかもしれないし、それこそはてなブログでもよいかもしれない。
ただ、ここでちょっと変な考えが頭をもたげてきて、ローカルに保存しているMarkdown形式のテキストファイルがあるのだから、このテキストファイルをそのままシェアすることはできないだろうか?
ただし、相手はMarkdownを知ってるひとではないので、ちゃんとフォーマットして表示される必要がある。まとめると
- テキストファイルをそのままどこかにアップロードする
- アップロード先でMarkdownを自動でフォーマットしてくれる
- フォーマットされた表示状態でファイルを限定公開できる
といった要件を満たしてくれるプラットフォームは何かないだろうか? ということになる。
パッと思いつくのがGitHub(あるいはGist)だ。GitHUbで限定公開を考えるとプライベートリポジトリを作って相手のGitHubアカウントを招待する必要があって面倒だが、Gistだともっと手軽だろう。ただ、ファイルをアップロードというよりはテキストエリアにコピペするかんじになりそうだ(GitHub DesktopでGitstを管理できるのだろうか?)
ふつうにファイルを共有するだけならGoogleドライブをよく使っているのだが、GoogleドライブはMarkdownをフォーマットしてくれない。これは残念なところである。
じゃあ似たファイル共有サービスということで、Dropboxはどうだろう? と試してみたらこれはなかなかよかった。
Dropbox PaperというMarkdown対応の共同編集サービスを運営しているおかげか、DropboxでMarkdownファイルを表示するとちゃんと記法に即してフォーマットしてくれて、そのまま共有するとURLを知ってるひとだけが見れる限定リンクが発行できる。
▶ 共有リンクの権限を設定する方法 - Dropbox ヘルプ
ということで今回はひとまずDropboxで共有できるというところまでできたんだけど、Markdownのドキュメント共有は一般にはクラウドのテキストエリアで編集する前提になっていいて、Typoraのようなエディタでローカル編集したものを共有したり公開したりする柔軟でシンプルな仕組みにはまだ欠けているような印象だった。
もっといいツールやサービスもありそうな気もするので、何か良いものをご存知の方がいたら教えてください。
ということで2022年のメリークリスマスですが、文を紡ぎ編む人たちの Advent Calendar 2022は完走できたわけでもなくて空きがいくつかるので、もしちょっとした知見をシェアしてもいいなという編集者やライターの方がいたら、ぜひさかのぼって参加いただけるとうれしいです。よろしくお願いいたします。