in between days

表参道で働くシニアのブログ

インターネットウィークにて

mohri2004-12-01


Internet Weekのセキュmemo BoFに参加してきました。というか、サプライズのゲストという形で近藤さんに来てもらって、先月の住所登録騒動などなどに絡めつついろいろなことを語っていただきました。その進行役というかインタビュアーというか、とにかく近藤さんに話を振る役ということで壇上に上がってきました。大きい会議室でめっちゃ緊張しましたがな。

前半は近藤さんが語るよりもオレが一人で早口でなんかずーっと喋ってるという感じになっちゃってて、それが自分でもわかって「なんとかせんならん、ならん」と焦って逆効果みたいな負のスパイラルに陥りかけましたが、プライバシーポリシーの流れから、ウェブでの発表には何かと議論になりやすい「脆弱性情報の公開」に関しても、はてな上で有益な情報交換や議論はできるように(つまりユーザーをより守る方向)というような趣旨のこと*1を近藤さんが語ったあたりから、場の雰囲気と壇上で喋っていることの方向性が合致して上手く回りだしたような印象があったです。

なぜ近藤さんをサプライズゲストに?

近藤さんをセキュメモBOFに引っ張りだした理由には大きく2つあって、1つはやはり今セキュリティ業界で大きな注目を集めている「個人情報の取り扱い」ということに関して、この1ヶ月間で近藤さんはどういうことを考え、また行動し、意識がどう変わったか、などを発表してもらうことはセキュリティコミュニティにとっても有益だろうということ。

もう一点は、逆に「はてな」には中途半端な誤解やまことしやかな風説(TSUTAYAに売るために個人情報を集めようとしたとか)が多いので、そのあたりを氷解させる一助になればということ。とくにその中でも「外部からのクレームや著作権侵害にかかわる削除要請」の問題については、誤解があるだけでなく、はてなが解決しようと悪戦苦闘している問題はウェブサービス一般にも共通することであり、その悪戦苦闘ぶりを語ってもらうことで、さらに認識が深まり新たな視点が広がるのではないかという期待、そういったことがあったわけです。

さて上手くいったでしょうか?

BoFのあとでこういう感想を抱いてくれる参加者がいらっしゃれば嬉しいのですが。

  • はてなは、資金調達とかビジネス展開的な視点よりも、技術的にそれは新しいか/正しいか/ユーザーのためになっているか? といったことを重要だと考えていて、経営/運営の方法までもがソフトウェア開発っぽくてオモシロイ。
  • はてなが今解決しようとしている問題は、まさにセキュリティや個人情報保護、IT法の最前線で議論されていることであり、そういったまだ正解や判例がないような事柄に関して、はてなは積極的に議論をオープンにしているだけでなく、さらにそれを実現/実装していこうともしているわけで、それはけっこう楽しいことかもしんない。

つまり、近藤さんと話をしているとなんかこうワクワクするというか、未踏の荒野に踏み出そうとしている人を見るような気分になるのですが、そういったある種の中二病的な男のロマンをあなたも感じませんですたか? ということを臆面もなく吐露して今日のエントリを締めたいと思いますた。

まとめ?

今日のBGMには、はてなと同じく京都から出てきた37年前のフォークグループの名曲を。

青年は荒野を目ざす

フォーク・クルセダーズ・アンド・ゼン

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長くて読みづらかったので中見出しを入れるなどあとから少し手を加えました

*1:すんません、場を進行させることが精一杯で正確に近藤さんがどう言ったかなどちゃんと覚えてないのです。このあたりの内容に関してはアバウト風味で流していただけると嬉しいです。ちゃんとしたログ風味の記録もどこかに誰かがうpってもらえるといいんですが