http://www14.big.or.jp/~onmars/index.cgi?date=2005.01.03 より
結論としてはガンダムすげえ、ミライさんの気持ちをバッチリ描いてる。いやそうじゃなくて、……
引用先は「セカチュー」と「ほしのこえ」を絡めた感想がメインなんだけど、両方見てないので「フーン」と軽く納得しておく。しかし、上記の部分に関しては激しく同意。そしてdemiには悪いけど、これを踏み台にして以下勝手なオレの垂れ流し言。
いや、確かにファーストガンダムは登場人物の感情表現が大人だったし冷静さがあったし現実的だったなあ。ファーストガンダムが作られたのはギリギリ70年代なので、フツーに「大人になる」ことの意味とかはまだあって、古典的な少年の成長物語になってる。だから、大人たちもちゃんとした「大人」として出てくるよね。立派な大人もいれば、そうでないのもいる。壊れちゃった大人(テム・レイ)いる。でもみんなちゃんと現実にいそうな「大人」だった。
そしてホワイトベースクルーの子供たち(登場人物の年齢には全員+5〜10したほうがいいけどさ、ブライトが19でミライが18なわけないじゃないか! 16進数なのかもしれないけど。わらい)が、そういった大人に接し、また親しい人物や愛する人との別れ(死別を多々含む)を重ねることで、少しずつ大人の階段を上っていく。なんて古典的なドラマなんだろう。
オレはその古典性が故にファーストガンダムを愛していると思った。
あとファーストガンダムは、主人公たちが物語世界の中心に居ない、というのも良かった。主人公がすごい力を持ってる(そして敵も同じような力を持ってる)のなら、その二者間の力と力の対決が世界の存否を左右するような大決戦になるのがフツーのロボットSFアニメなんだけど、ファーストガンダムの場合はけっきょくホワイトベース隊が居ても居なくても、一年戦争戦史を冷静に俯瞰してみれば戦況に大した影響はなかったはずで、たぶんアムロがニュータイプ覚醒しなくとも、最終的にジオンはオデッサ→ソロモン→ア・バオア・クーと連敗して、戦争は連邦の勝利で終結したんじゃないかと思える。
ジオンのニュータイプ部隊によって少しは膠着するかもしれないけど、最終的には連邦の物量作戦の前に少数先鋭の最新鋭兵器部隊は敗北を余儀なくされることは目に見えているわけで、そういう大きな歴史の流れが物語の主人公たちのストーリーとは別なところでちゃんと進行していて、その歴史のなかのほんとうに末端の一コマを主人公たちは生きている。思えば、今でいう「セカイ系」とは対極にある物語づくりだったんだなあ。
ホワイトベース隊は苦心惨憺するが戦局はそれとは全く無頓着に進んでいく、あるいは戦争がどうあろうと恐れずにアムロたちはホワイトベースを進めていく、そういう物語。犬は吠えるがキャラバンは進む。
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うーぬ、悩ましいなあ。もうオレ的には1年戦争+MSVだけでいいんだが……。つかまあそういう意味ではコレでもええのか。描き下ろしの外伝マンガもオモロかったし。

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あ、コレもまだ売ってる。むかし品切れてたのに(だからbk1で買った)。

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そしてこの再発はほんとうに悩む! 手垢だらけのオリジナルを持ってるはずなのだが、実家にも自宅にも見あたらない。どこに行ったのか……いっそ買い直すべきか……。

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