in between days

表参道で働くシニアのブログ

ユリイカトークショー雑感

さやわかさんの強烈な意見のあとで、オレの腑抜けた感想を書くのもなんか気が引けんだけど、これだけひとんちへのリンクを貼った挙句になにもしない、というわけにもいかないだろう(だろうだろうはもういいだろう)。
オレが思ったのは、せっかく異分子として投入されているばるぼらさんが上手く生かされてないなあ、ということで、ばるぼらさんが時おり吐いてる毒がことごとくスルーされているのがすごくもったいなかった。いや、厳密にいうとスルーじゃなくって、吉田さんは拾って広げようとしてたし、栗原さんは何度か真正面から打ち返そうとしてが、上手く芯で捕らえることができずに、結果としてファールグラウンドに流れてしまってそのままみたいな感じかな。ヒッティングのチャンスは何度かあった。

  1. コンテンツのオープンソース化云々というハナシ(おそらく梅田さんのブログ(?D)を起点にした議論だと思うんだけど、肝心のエントリをちゃんと読んでないので説明できない)をばるぼらさんが投じたとき。
  2. 別冊宝島の『フリッパーズ・ギターと「渋谷系の時代」』を「クソだ」とばるぼらさんが断言し、それを受けて栗原さんが「それ、オレもからんでるんだけど」とムッとしてみせたとき。
  3. 教科書(中略)教科書』を執筆した元としてばるぼらんさんが『日本ロック大百科〈年表編〉』を挙げたとき、栗原さんが心底驚いたように「それは頭から読むような本じゃぜんぜんないですよ!」と言ったとき。

とくに『日本ロック大百科』なんて、あの会場でもそんなに知ってる人がたくさんいたとは思えないし、ほとんどその瞬間は、ばるぼらさんと栗原さんは二人きりであの本のとんでもなさ(ホントにとんでもない本なのだ、これは!)を背中合わせで共有していたんだと思う。思えばかなりロマンチックな空間だったんだなあ。いや、だからといってハナシがどこに転がるのかといわれるとちょっと困っちゃうけど。

という感じで、かなりスリリングなものになったのではないかという瞬間が何箇所かあっただけに、それが上手く転がっていかなかったのは残念だったなあ(繰り返し)というのがオレっちの感想です。

そしてみんなもっと「ひぐらし」の怖さについて真剣にばるぼらさんに聞いてあげるべきだった!と思った。わらい。

あとばるぼらさnと吉田アミさnの掛け合いはすごく面白いので、二人でネットラジオの番組をやるべきだと思った。マジで。