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表参道で働くシニアのブログ

ふつうのユーザーのふつうのmixiページ

mixiページは、Facebookページのような企業公式ページ作成ツール、っておもってたんだけど(直前のエントリもそういう視点で書かれてます)、mixiページ系のコミュとか見てると、普通のユーザーが普通にページを作ってる例がすっごい多い。しかも、かなーり熱心に、ガラケーからとスマホからとPCからの機能の違いとか、公式に公開されてない情報までみんなで共有しながら、ページをいじったり作ったり紹介しあったり(転送URL取るために)フォローし合ったりしてる。

これってなんでだろう? なんで個人サイト作成ツールとしてもそれほど高機能でもなさそうなこのサービスにみんなそんなに熱を上げて個人ページを作ってるんだろう、 って考えてたんだけど、ふと気づいたことがあって、ひょっとしてmixiページって、日記とコミュ以来はじめて「一般ユーザーが自己表現できる場」として提供されたmixiの機能だったりするんじゃないだろうか?

ふつうのユーザーが作ったものを公開できる場所

mixiもこれまでいろんな機能を追加してきたけど、サービスサイドがコンテンツを提供して、ユーザーはそれを享受するというタイプが多かったようにおもう。それに対して、一般のユーザーが作ったものを広く公開できる場所はそんなになかったようにおもう。というか、これまでにそういう機能が追加されたような記憶がない……なんかあったっけ? いまのmixiサービス一覧にはそれっぽい機能はないようだし*1

サービスサイドが提供するコンテンツもそれはそれでいいんだけど、でもここはネットなんだから、ユーザー自身がなにか作って、作ったものをアップして、ユーザー同士で「いいねえ」とか「こうすればいいんじゃね?」とか「作ってみた」とか「踊ってみた」とか「食べてみた」とか言い合あうための場所があったほうが嬉しいし、じつはmixiユーザーはそういう場所を求めてたんじゃないか

たとえばpixivみたいに自作のイラストをみんなに見てもらうとか、魔法のiらんどみたいに小説をみんなに読んでもらうとか、うごめもみたいにパラパラマンガを見てもらうとか、ニコ動みたいにマッシュアップ……まあmixiがニコ動みたいな著作権的に危ない橋を渡るとはおもえないけど……とにかくユーザーが自作のなにかをアップして、みんなに見てもらって「どう? これよくない? よくなくない?」と言えるような場所は、これまでmixiには日記とコミュくらいしかなくて、ユーザーはちょっと欲求不満だった。そこにmixiページができたもんだから火がついちゃった

もちろんこれまでそういう楽しみ方をしているコミュはぜったいにあるだろうし、少し目鼻が利けば、mixiのそとにいくらでもそういうサービスはある。でも、mixiをメインに使っているユーザーなら、mixiのなかで、マイミクと、すこし時代がかってきた日記やコミュじゃないやり方で、そういう楽しみを共有したかったんじゃないだろうか。だからこそスタートから2日で8万ページも開設されたんじゃなかろか

mixiページはどうなっていくんだろう?

なんにせよ、mixiページは当初思われていたような「企業がソーシャルマーケティングを行う場」だけじゃなく、「mixiユーザーが自己表現をする場」としてもこれから広く使われていく気配が見える。とするならそういう方面で機能強化されていくと、なかなか面白くなるんではないだろうか?

なんか直前のエントリと言ってることがまるっきり違って恐縮なんだけど、mixiページはmixiページで意外と面白い方向性もあるんだなあ、とおもったのです。そういうユーザーの欲求をmixiページの機能として落としこむのかどうか、そういったあたりがいま気になるところです

*1:フォトと動画は日記の補助ツールという印象が強くて、ひょっとしてフォトに自作イラストを上げてるひともいるのかもしれないけど、一般公開や検索ができないのであまり適しているようにははおもえない