※ブログの下書きに溜まっていた記事をお蔵出しする企画、第3弾は2年以上前の2013年8月26日に書いたもの。まだキュレーションメディアとかバイラルメディアとかが今のように出てくる前で、かなり時代感ありますね。
ちょっと前の話ですが、Hagexさんのブログでこういうエントリーがありました。
最近、記事やエントリーに意味のない画像がやたら入っているサイトが増えてきたような気がします。アイキャッチ用に1点ぐらいならわかるのですが、3点以上入ってるとアホじゃないか? と思っちゃいます。
エントリーに無駄な画像を入れるのは止めて欲しい - Hagex-day info
エントリーにイメージ写真を入れる手法、以前はそういう写真が入ってると、ライフハック系のブログだなーってわかったんだけど、最近はまとめサイトとかでも使われるようになってきてて、7月にリリースされたニュースアプリ「LINE NEWS」が ゲッティ イメージズ の写真をイメージ画像で挿入するなど、手法が一般化してきてる。
それでコメント欄でこういう指摘があって、
Baki33 2013/08/07 19:26
単にZENプレゼンテーション式を意識してるだけでは
なるほど確かに「プレゼンテーションzen」は iStock Photo をやたら押してる本でもありました。
- 作者: Garr Reynolds,ガー・レイノルズ,熊谷小百合
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というわけで読んでみたら セス・ゴーディン がコラムでこんなことを書いていた(P.33)。
安っぽい画像は使ってはならない。プロが撮った写真素材を使うこと。例えば、ヒューストンの大気汚染について語るとしよう。環境保護庁によるデータの箇条書きを4つ並べるのではなく、データを読み上げながら、大量の死んだ鳥や、スモッグや、公害病患者の肺の写真を見せてはどうだろうか? 「ひどいじゃないか!」「あんまりだ!」 効果てきめんである。
ニュースなのかプレゼンなのか?
このような場合の「プロが撮った写真素材」には2通りあるとおもう。
- プロの報道カメラマンを現地(ヒューストン)に派遣して、大気汚染の影響で死んだ鳥や、スモッグで煙る空を撮影してもらう
- iStock Photo で「スモッグ」を検索する
前者ならば、報道であり、ジャーナリズムである。そして後者はまさにプレゼンだ。報道では対象と関係のない素材をもってくるのはNGだが、プレゼンでならとくに問題はないのだろう。
最近のニュースのアプリでスゴイなあと思ったのは、ニュースと銘打っているにもかかわらず、イメージ画像を挿入しているアプリがあったことで、これはニュースを扱うようなメディアの従来の考え方に縛られていては、とてもできない。ニュースをプレゼンするということになるのだろうか。これ、スタンダードになっていくのかなあ……。