in between days

表参道で働くシニアのブログ

自分はちょっと感覚がおかしいのかな、とおもうときがあって、状況を鑑みて批判されうる発言について状況を鑑みないでフラットに受け取って、なるほどいいこと言ってるなとおもうことがままある。最近あったのはこのインタビュー。

「社長退任のあいさつで皆泣いた」 WELQに端を発したキュレーション騒動、MERYから見た実情 (1/2) - ねとらぼ
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1703/17/news101.html

だいたいこれをよく言ってるひとに合わないし、まあ社内では「この大切な時期に!」って犯人探しも始まってるかもしれないけど、ぼくは素直に「くやしかったんだなあー」っておもった。

もともとMERYにはちょっと同情的なところがあって、バイラルメディアがそのスタートにおいて権利的にかなりグレーなところからスタートするのはよくある手法。少なくともバズフィードは、MERYのことをなにひとつ批判できないのではないだろうか。大切なことは、なぜそのグレーな時期があるか、そのときに何を達成すべきかであって、重要なことは「バイラル」してくれるファンを作るということ。自分のメディアを忠実に支持してくれるファンを作り、メディアとしての影響力を短期間で築きあげる。それが達成できたなら次のステップとして、オリジナルの記事を増やしていき過去を精算する。ちょうどMERYはこの過渡期という最悪のタイミングだったのではないか、ということがうかがえるインタビューで、そういう意味で興味深かった。

バイラルメディアが、ほんとうにバイラルメディアとしてファンを作ろうという運営をしているかどうかは重要で、SEOに偏るのは明らかに間違っている。検索エンジンはファンになってくれない。同じバイラルメディアでありながら、バイラルメディアの本質を理解して運営されていたMERYと、それ以外の媒体をぼくは区別するべきだとおもうし、そういうかなりのひいき目でこのインタビューを読んで、すんなりと納得してしまった。