東京国立博物館で毎年年始にある「トーハクに初もうで」を初日に。
夕方の閉館前。天気がよくて気持ちが良い。今年は「松林図屏風」は展示なし。戌年だから応挙の犬などが展示されていた。客がみんな写真を取りまくったためか近寄ってみようとするとガラスが汚れていたのはやや残念だった。そういえば、浮世絵を1枚ずつタブレットでぜんぶ丁寧に撮影してるひとがいたのだけど、そこに展示されて作品ならネットで検索すればふつうに見られるものばかりではないかとおもった。見た記録でも付けたかったのだろうか。
東博ではじめて東洋館にはいったのだけれど、東洋すごかった。駆け足でしか見れなかったのでこんどまたちゃんと来たい。諸外国のひとが多めなきがしたけれど自国由来の展示を見ようというところもあったりするのだろうか。中国の書画を中国語で見て回ってるひとたちはこの書に書いてある言葉が読めたりするのかなーなんておもったりした。

6日は、東京都美術館で「現代の写実 映像を超えて」が最終日なので上野へ。
ついでにゴッホ展をもういちど入っておこうと思っていたのだけど、閉館1時間半前で40分待ちの行列。去年は「怖い絵」展が大行列でゴッホはそれほどでもなく見やすかったのだけどれど、やはり会期末になるとすごく混むのだな。明後日までだし、ゴッホを取り上げたテレビ番組も年末年始にあったようだし。
ということで「現代の写実」だけど、ゴッホ展のチケットをもっているとタダではいれるので客がついでにどんどんと入ってきていてせわしないかんじだった。
すっごいきらびやかな鯉の屏風絵があって、岩田壮平さんの作品だそうだけど、すごい現代的な琳派というかんじでよかった。
ここでも撮影可の作品をひとつひとつ丁寧にタブレットで撮影しているひとがいて、そんなに全部の作品が気になるなら1,500円で売ってる図録を買ってけばいいのにとおもった。
帰りに西洋美術館を通りかかったら土曜は20時までやってるというので常設展に。西洋画をレキシに沿って見ていくと、最初はずっと宗教画で、やがてエライ人の肖像画がでてきて、静物画をかくようになり、風景画がでてきて、そして印象派という流れがわかりやすくてよかった。しかし20世紀絵画って急展開すぎないすかね。
ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロ(Giovanni Battista Tiepolo)という、ウィキペディアによるとバロック最後期のイタリアの画家らしいけれど、「ヴィーナスによって天上に導かれるヴェットール・ピサーニ提督」という作品が、なんかガンダムぽいというか安彦良和っぽいというか、アニメのイラストボード的なかっこよさがあってめっちゃよかったのだけど、ロボットアニメ的なかっこよさは日本オリジナルだよなとおもってたのだけど、そういうことでもないのよね。
By Giovanni Battista Tiepolo - 8QHnL-yiXPVlxQ at Google Cultural Institute maximum zoom level, Public Domain, Link
ギュスターヴ・ドレ(Gustave Doré)の「スペインの思い出」もよかった。
La Siesta, Memory of Spain - Gustave Dore — Google Arts & Culture
8日は渋谷の宇田川町のほうに用事があり、ポッカリと2時間くらいあいたので「神聖ローマ帝国皇帝 ルドルフ2世の驚異の世界展」に入る。昨年秋に上野にきたアルチンボルドの作品がチラシを飾っているけれど、見どころはルーラント・サーフェリー(Roelant Savery)の博物学的な鳥獣画や風景画だろうか。
フィリップ・ハース(Philip Haas)によるアルチンボルド《四季》シリーズ模型はおもしろかった。っていま作者作品で検索してて「オリジナルには、横顔しか描かれていない。顔の正面は左右対称に作ったとして、さて後ろ姿は」って書かれているのを見つけて、しまった! 違和感がなさすぎて気づかなかったけど、もっとちゃんと後までしっかり見ておけばよかった。
名画とのコラボ、立体版の「四季」フィリップ・ハースの遊び心 - よみタイム

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