短かった平成31年の参戦現場を振り返るシリーズ。4月も日本画・江戸絵画が多めだった。
- 美術館の春まつり2019(東京国立近代美術館)
- 藝大コレクション展 2019〈前期〉(東京藝術大学 大学美術館)
- 国宝 東寺 空海と仏像曼荼羅(東京国立博物館)
- 千住博展(そごう美術館)
- 尾形光琳の燕子花図(根津美術館)
- ジョン・ルーリー展「Walk this way」(ワタリウム美術館)
- 福沢一郎展 このどうしようもない世界を笑いとばせ(東京国立近代美術館)
- へそまがり日本美術〈前期・後期〉(府中市美術館)
- メアリー・エインズワース浮世絵コレクション(千葉市美術館)
- その1・2・3はこちら
美術館の春まつり2019(東京国立近代美術館)
常設展示が無料だったので、お堀沿いの桜を見てから「イメージコレクター・杉浦非水展〈前期〉」とあわせて美術展でも花を。
重文の川合玉堂《行く春》が出ていて、ほかに加山又造《春秋波濤》、船田玉樹《花の夕》など、とにかく華やか。ほかに藤田嗣治《血戦ガダルカナル》など。
今年は桜が長持ちしていてよかったですね。
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藝大コレクション展 2019〈前期〉(東京藝術大学 大学美術館)
毎年恒例の収蔵品展示。池大雅《富士十二景図》全点展示(前期のみ)が見どころだった。ほかに高橋由一《鮭》など。
そういえばここでも名所江戸百景が出てたのだった。
国宝 東寺 空海と仏像曼荼羅(東京国立博物館)
4月のハイライトだったかもしれない。展示内容が大きすぎて飲み込みきれていない気がする。機会があればもう一度とおもっていたけど、もう来週末で終わってしまう。たぶんすごく混んでる。
東京国立博物館 - 展示 日本の考古・特別展(平成館) 特別展「国宝 東寺―空海と仏像曼荼羅」
あわせて回った「両陛下と文化交流〈後期〉」は別の機会にして、東寺に集中すればよかった。これほどじっくり見れる機会もそうない。
アンジュルム和田彩花のビジュルム・4月27日放送分、主な流れ・12/32
— アンジュルムは日々進化中◇5/25 千葉→群馬 (@d_garden_t) 2019年4月27日
(続)
東寺はコンサートではあるモニターも無い
照明や明るさが限られているので
衣装の細かい部分やアクセサリーが見えない
仕込まれた状態で見れるのは貴重な機会で贅沢な空間#ANGERME
ピンで来てた国宝の《兜跋毘沙門天立像》がたいへん凛々しくて推せる。東寺講堂の立体曼荼羅では四天王の力強さ、ヒンドゥー由来の明王の仏とは思えぬ禍々しさに圧倒される。
和田彩花は如来である。
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ジョン・ルーリー展「Walk this way」(ワタリウム美術館)
バンド「ラウンジ・リザーズ」のメンバーとして、または俳優としても知られるジョン・ルーリーが、近年は病気もあって絵画制作をメインの活動にしているらしい。
▼ジョン・ルーリー展、John Lurie、walk this way,watari-um, exhibition,watarium, ワタリウム美術館
メッセージがそれぞれあるのだろう抽象的でカラフルな絵画が並んでいるのだけど、あまり入っていけなくてぐるぐると会場を回り、近づいたり遠ざかったりしていて、ふとものすごく近づいてみたら、ものすごくキレイだった。絵の中に入ったようだった。
俳優でミュージシャン、そして画家。ジョン・ルーリーがワタリウム美術館の個展で見せる、アナーキーな絵画世界とは|MAGAZINE | 美術手帖
7月まで。何度も入れるチケットというのを売ってて、それを買ってまた行ってもよかったな。
福沢一郎展 このどうしようもない世界を笑いとばせ(東京国立近代美術館)
戦前からの風刺が効いたシュールレアリスム絵画が中心の展示なのだけど、それはあまり響かなくて、戦後にブラジルやニューヨークに行ってその影響で書いたという抽象めいた作品がよかった。
▼ 福沢一郎展 このどうしようもない世界を笑いとばせ | 東京国立近代美術館
ブラジル時代はキュビズムっぽさもあり、ニューヨークはストリートアートみがあって、なるほどというかんじだったけれど、とにかく色がキレイだなーとおもった。
あわせて同館で「イメージコレクター・杉浦非水展〈後期〉」も。三越の広告など期待してたのだけれど、特別展から常設展とぐるぐる歩き回った最後に細かい展示をしっかり見るのはちょっと無理というかんじで残念。
へそまがり日本美術〈前期・後期〉(府中市美術館)
展示の感想はすでに書いているのでこちらで。後期のは次の「メアリー・エインズワース浮世絵コレクション」のほうのエントリーに。
この春の江戸絵画系の展示を締めくくるというか、おもしろかった。
メアリー・エインズワース浮世絵コレクション(千葉市美術館)
あわせて同館の常設展示で「ピーター・ドラッカー・コレクション 水墨画名品展」も。感想はこちらのエントリーに詳しく。
ということで平成31年は終わりました。おつかれさまでした。本年もよろしくお願いします。