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表参道で働くシニアのブログ

テレビを見てて面白いかつまらないかという話

「いまのテレビは(規制が多くて)つまらなくなってる」ということをときおり耳にして、そういうところ確かにあるなーとおもってたんだけど、ふと自分が若かったころの昔のテレビがどんなだったのかって思い返してみて、よくよく考えたらみんながみんな新しいことをやってたわけでもなく、たいていは平凡でよくあるかんじの番組だったよなーっておもった。

あれはほんとにとんでもない番組だった! っていうのもたしかにあるけど、80年代から90年代にかけて過激だったり先進的だったりしたネタや手法や演出はやはり一部で、それが周りの同じように視聴率がほしい人にマネされたり、繰り返されたりするうちに、今ではいろいろなところで見かける陳腐でありふれたものになってしまったというところはあるんじゃないだろうか。

もちろんありふれているけど面白いということはあるので、パターン化した演出を繰り返してやり続けるという選択はぜんぜんありだけど、そこから当時と同じような斬新な面白さは規制があろうがなかろうが生まれてくるものではなさそう。

どれだけトガってた演者や演出も、同じことを何十年もやってたらそりゃ飽きられるし、アラ探しもされるし、負けないようにとさらに過激さを増せば規制してほしいって声も出てくるだろう。だからきっと新しいひとがまったく新しいことをやらないといけなくて、それは過去のように過激な方向ではないものになっているから一見わかられにくいけど、たしかにどこかにあるんじゃないだろうか。

もし、むかしのテレビの方がより面白かったとしたら、自主規制が少なくて自由だったということもあるのかもしれないけど、まだいろんな手法が試されてなくて、だれも見たこともないことをやる余地もたくさんあって、その自由さを存分に発揮できたという側面もありそうだ。

とはいえ、いまのどのテレビもすべてどこかでみたようなものの繰り返しというわけでもないので、手法の組み合わせに妙があったり、あるいは演者もいろいろな経験を経てさまざまなパターンを熟知しているので完成度を上げることで面白さが担保できたり、一方で類型化できるようになってきたからこそ規制しやすくなったりもしているのかもしれない。

とくに業界にいるわけでもなく、ただテレビを見ておもったことなのでとくに結論なく終わります。だいたいの文末が推定になってるのはご了承ください。