ステイホーム期間中の5月に、ひょんなことでハロープロジェクト(ハロプロ)関連の動画をYouTubeから毎日せっせとフェイスブックに貼り付ける活動をしてて、まとめて振り返ってみるとけっこうおもしろかったのでプレイリストにしてみました。
#1日1ハロプロチャレンジ プレイリスト - YouTube
ファン投稿の動画が多かったこともあってそのときのままじゃないけれど、いっしょに書いた紹介文もブログにまとめてみました。よかったら上のプレイリストを再生しながら読んみてください。
1日目. モーニング娘。'19 feat. 鞘師里保〈Only you〉
2020年5月1日、元モーニング娘。の鞘師里保が、突如としてインスタグラムを開設!
鞘師里保 Riho Sayashi (@riho_sayashi_insta) • Instagram
ひゃほおーーーい! と勢いあまって、鞘師がモーニング娘。を卒業して3年3カ月ぶりにハロプロのステージに帰ってきた「ひなフェス2019」のパフォーマンスをシェア!
公式チャンネルの番組でも一部だけ見れます。時間指定してるのでそのまま再生どうぞ。
まったくブランクを感じさせないどころか、しっかりセンターに収まってしまう鞘師の存在感が見どころではありますが、なにより客席の黄色い声援がすごい。鞘師の顔がアップになった瞬間に「うおー!」だけじゃなくて「きゃー!!」もかなり聞こえる。それがすごい。あこがれるぅ。
▶ モーニング娘。&鞘師里保『Only you』live compilation Morning Musume, Sayashi Riho - YouTube
フェイスブックで紹介したのは鞘師パートをフルでキャプチャしたユーザー動画でしたが、それは消えてたのでかわりに'14と'15という鞘師在籍時代のライブとのミックスを貼っておきます。
▶ 2019年3月30日 Hello! Project ひなフェス2019 Hello! Project 20th Anniversary!!プレミアム
2日目. ℃-ute〈悲しきヘブン〉
鞘師が表舞台に表れたのと入れ替わるように、1年ほど活動休止していた岡井千聖が事務所との契約が切れたことを発表し、芸能界を引退。まあ今となってはその後のドタバタもわかってますが、ひとまず素直に残念さから℃-ute時代の代表曲〈悲しきヘブン〉を聞きましょう。
もともとシングルのカップリングとしてメンバー5人のうち岡井とエースの鈴木愛理によるデュエット曲としてリリースされ、公式に上がっているのもその9月のライブ映像。
これはその2年後、5人歌唱バージョンとして再リリースされたあとのライブ。アイドルが憧れるアイドルと謳われた℃-uteのパワーがあふれてます。
岡井ちゃんについてはバラエティタレントとしてテレビに出まくってたのでその印象が強いひとも多いかもしれないけど、そっちの活躍は正直どうでもよくって、ボーカリストとしてめちゃくちゃ残念なのです。ハスキーで、ロック色の強いボーカルが、鈴木愛理とのいいコンビでした。
ちなみに、こうやって2日続けて動画を貼ったついでで、月末まで毎日なんかしらハロプロを紹介してみることにしたのです。
3日目. モーニング娘。'19〈浪漫 〜MY DEAR BOY〜〉
〈浪漫〉は、モーニング娘。22枚目で、実はいちばん好きなシングル。2004年とけっこう昔の曲なんだけど、15年後でもイメージ通りクールでかっこよくキメてくれます!
▶ '19 『浪漫 ~MY DEAR BOY~』 - YouTube
英語パートを担当してるちぇる(野中美希)がよい。
間奏のサックスをバービーボーイズのコンタが吹いてるのは知ってたけど、キーボードがレベッカの土橋安騎夫、ベースもリンドバーグで、日本の80年代ロックサウンドの結晶だったとは!
▶ 2019年9月1日 Hello! Project 2019 SUMMER「harmony」中野サンプラザ
公式の動画は、3月20日に無観客で開催された「Hello! Project ひなフェス2020」から。
4日目. BEYOOOOONDS〈元年バンジージャンプ〉
2019年のハロプロはなんといってもビヨーンズ(BEYOOOOONDS)の大躍進。アルバムもバラエティに富んでいて、90年代ポップス感あふれる〈元年バンジージャンプ〉がめっちゃよいです。
公式チャンネルで紹介されてるのは、冬のコンサートツアーのワンシーンで、実際にはストーリー仕立ての楽曲をさらに寸劇を挟みながらつなげるミュージカル仕立てというか音楽劇のような構成になっているそうです。
▶ カウコン2019 - BEYOOOOONDS 『元年バンジージャンプ』 - YouTube
2019年大晦日のカウントダウンコンサートの動画もありました。
5日目. BEYOOOOONDS〈ビタミンME〉
ステイホーム期間中には、いろいろなグループが自宅で歌唱を自撮りしてテレワーク合唱を配信してました。ハロプロでもたくさんあった中、5月2日に公開された〈ビタミンME〉がすごくよい。
この曲の初テレビ披露は両手にポンポンを持って踊る演出の関係からか口パクだったんだけど、こうやってちゃんと歌ってるところが見れてよかった。ちなみにプレイリストには、そのテレビパフォーマンスのファン投稿動画を入れてみました。
▶ BEYOOOOONDS ビタミンME - YouTube
ビヨーンズと〈ビタミンME〉については、この記事でガッツリ語ってます。
6日目. Buono!〈初恋サイダー〉
以前から「歌われすぎ」と言われるほどカバーされ続け、その影響力の高さから「アイドル界のリンダリンダ」とすら称されるのも納得の一曲。それが〈初恋サイダー〉。
2007年に結成されたBuono!は、Berryz工房と℃-uteから3人のエース級メンバー、嗣永桃子、夏焼雅、鈴木愛理によるスーパーユニット。この13枚目のシングルを発表した2012年に出演した指原莉乃プロデュースによる「ゆび祭り」でのパフォーマンスが伝説となっていますが、その後いったん活動を休止しています。
これは4年後の2016年に活動再開しての武道館公演。キッズ時代から10年を超える長いアイドル活動の集大成ともいえる貫禄のステージングです。
Buono!は、当時のハロプロには珍しくつんくが楽曲を手掛けておらず、これもアニソンなどを多く手掛けるしほりの楽曲。そういうハロプロっぽくないポップさも、広くアイドルソングとして受け入れられた要因だったのかもしれません。
▶ 2016年8月25日 Buono! Festa 2016 日本武道館
7日目. モーニング娘。'19 15期〈ぴったりしたいX'mas〉
プッチモニといえば、〈LOVEマシーン〉に続くミリオンセラーの〈ちょこっとLOVE〉が代表曲ですが、翌年に市井紗耶香が卒業して、後藤真希、保田圭、吉澤ひとみ体制になってからの3枚目、というかユニットのラストシングルとなった〈ぴったりしたいX'mas〉も、季節モノだけあって今でもイベントで歌われがちな名曲。
▶ モーニング娘。'20 '19 北川莉央 岡村ほまれ 山﨑愛生 『ぴったりしたいX'mas!』 - YouTube
この動画も2019年冬のクリスマスイベントで、半年前に加入したばかりの15期メンバー、北川莉央・岡村ほまれ・山﨑愛生(右から)の3人がカバーしています。初々しさもありつつ、新人らしからぬ好パフォーマンスにびっくり!
右の北川が現メンバー唯一の高校生で、あとの中学生2人の手足がまあ長すぎること! なんだかんだバランスのいいルーキーが3人加入して今後が楽しみなモーニング娘。でした(プロ野球開幕前のキャンプレポートっぽく)。
▶ 2019年12月22日 FCイベント ~プレモニ。クリスマス会
8日目. Juice=Juice〈Magic of Love〉
MagicなLoveをタイトルにした楽曲はいくつもありますが、ハロプロのそれは、太陽とシスコムーンが1999年にリリースした5枚目のシングル。
太シスは大人っぽい曲が多く(というか大人だったんだけど)、これもオリジナルはラテンなソウルというかんじだけど、Juice=Juiceが2015年にリリースした1stアルバムのボーナスディスクでは4つ打ちでよりアッパーにリアレンジ。
▶ Juice=Juice 「Magic of Love (J=J 2015Ver.)」 - YouTube
この映像は2017年GW(3年前)のホールコンサートで、2015年から2016年にかけて220本(以上)のライブツアーで鍛えられた「歌える」グループとしての魅力をこれでもかと見せつける。3分20秒すぎから高木紗友希のフェイクが「やれるだけ全力でやってます」というかんじで迫力ある。
Juice=JuiceのMagic of Love - memo
Juice=Juiceの5年間におよぶ〈Magic of Love〉の変遷を上のリンクにまとめています。
▶ 2017年5月3日 LIVE AROUND 2017 〜NEXT ONE SPECIAL〜 中野サンプラザ
9日目. つばきファクトリー〈可能性のコンチェルト〉
ハロプロの末っ子としてデビューしたのが3年前。去年はBEYOOOOONDSのデビューや各グループの卒業加入があり、年齢的にはすっかりお姉さんグループになったつばきファクトリー。
▶ つばきファクトリー「可能性のコンチェルト」 - YouTube
1stアルバム収録曲でロックテイストの強いこの曲では、浅倉樹々のクールさが際立ってとってもかっこいい。かなり好きな曲です。
▶ 2019年1月13日 Hello! Project 2019 WINTER 〜NEW AGE~
10日目. アンジュルム〈次々続々〉
いまのハロプロを紹介してきたつもりだけど、アンジュルムがまだでした。ということで、めいめい(田村芽実)とあいあい(相川茉穂)が在籍した往年の最強ラインナップを見てみましょう。
〈次々続々〉は、アンジュルムに改名して4枚目のシングル。リリース直後の2016年3月の「ひなフェス2016」での映像が公式チャンネルに出ています。
▶ アンジュルム「次々続々」2016春【九位一体】 - YouTube
その2カ月後、めいめいの卒コンではさらに強くなった彼女たちがいます。今につながるアンジュルムのやり方が確立した一曲と言えるでしょう。
▶ 2016年5月30日 コンサートツアー2016春 九位一体 田村芽実卒業スペシャル
アイドルアイドルしていたスマイレージから極端に力強いグループへの方向転換の機会を、つんくプロデュースからの「自立」ととらえ、グループのあり方からメンバーのマインドまで含めてしっかりと「チームメイク」した和田彩花は、実に稀代のリーダーだったと思います。
11日目. BEYOOOOONDS〈都営大江戸線の六本木駅で抱きしめて〉
六本木のテレビ朝日で毎夏開催されている「サマステ」が今年は中止になってしまい、楽しみに楽しみにしてたジャニーズファンの皆さんが「六本木の現場」への満たされぬ愛をなぜかこの曲で解消されている様子がコメント欄やTwitterで観測されるという謎現象がおきてる名曲。
▶ CHICA#TETSU 都営大江戸線の六本木駅で抱きしめて - YouTube
続編の〈高輪ゲートウェイ駅ができる頃には〉とともに、80年代のシティポップ系歌謡曲の名曲を数多く手がけている清水信之による編曲で、ハロプロには珍しいくらいの爽やかなアイドルポップス。
12日目. こぶしファクトリー〈辛夷の花〉
2020年3月末の無観客ラストライブをもって解散したこぶしファクトリー。
もともと8人組だったのが2017年に離脱が相次ぎ、スキルフルなメンバーばかり5人が残ったことから、その後の2年間は「かなり歌える」グループとして名曲・名演をたくさん残しました。
8人時代の1stアルバムの最後を飾る〈辛夷の花〉には、彼女たちのリアルな姿があらわれていて、PVもとてもよいのです。歌っているアイドル本人の立ち位置・心境・活動が、これほど楽曲とぴたり一致していることもなかなかないでしょう。文字通りの代表曲。
▶ こぶしファクトリー - 辛夷の花 (ビバラポップ!) FHD - YouTube
そして2019年GWに開催されたビバラポップの企画のように生演奏をバックにすると、歌の力がより強く伝わってきます。この5人がもういっしょに歌うことはないんだなあ……。
13日目. モーニング娘。'14〈One・Two・Three〉
そろそろ折り返し地点なので、この企画の初心に立ち返って鞘師里保に関連した動画を紹介します。2011年に加入して2015年に卒業した鞘師のモーニングにおけるピークをあえてあげるなら、2014年秋ツアーファイナルとして開催された道重さゆみ卒業公演ではないでしょうか。
▶ (2014) One・Two・Three - モーニング娘。'14 - YouTube
モーニング娘。'14は、道重さゆみと鞘師里保の2人が牽引したグループでした。
歌もダンスも何もできないまま加入し、ただただ「今日もかわいい」と言うしかなかった落第生が、その「かわいい」を10余年かけて磨き上げ、遂に「かわいさ」そのものとなった道重さゆみ。
小学6年生ですでに地方のダンススクールのトップを競うほどの実力をもって加入し、高橋愛が卒業した直後から中学生にしてずっとエースを張ってきた鞘師里保。
〈One・Two・Three〉は、その後も続く「EDM+フォーメーションダンス」の路線にモーニング娘。が大きく舵を切った記念碑的な楽曲で、それは鞘師里保という稀代のパフォマーが加入したからこその変化でした。
にもかかわらず、この曲は最終的にサビの「ア・イ・シ・テ・ル」の「る」を圧巻の表情で発声する道重さゆみの「かわいさ」があってはじめて完成する。そこを見てほしいのです。
スキルとかわいさの両方をそれぞれが追求する現在のモーニング娘。の原点がここにあります。
▶ 2014年11月26日 GIVE ME MORE LOVE~道重さゆみ卒業記念スペシャル~
14日目. モーニング娘。'19〈ハッピーサマーウェディング〉
道重と鞘師の系譜を大仰に語った直後ですが、もちろんそれだけではありません!
▶ '19 『ハッピーサマーウェディング』 - YouTube
ハピサマでおなじみやぐっちゃん(矢口真里)の「あちゃー」もちゃんと引き継がれてます。
▶ 2019年9月1日 Hello! Project 2019 SUMMER「harmony」中野サンプラザ
15日目. ダイヤレディ〈レディーマーメイド〉
Berryz工房の菅谷梨沙子と、℃-uteの鈴木愛理。キッズ出身グループの歌姫による共演ユニット。
りさこの昭和アイドルめいた、はすっぱな不良っぽい雰囲気とマッチしすぎた楽曲で、とにかくかっこいい。相方がクリーンすぎるあいりというのが、境遇の違う2人が偶然に出会って親友になったようで物語性が強い。そういうマンガありそう。
▶ ダイヤレディー - レディーマーメイド(菅谷梨沙子・鈴木愛理) - YouTube
歌唱力もルックスも十二分なのに、Berryz活動休止後にソロ歌手になるでもなく、すぐデキ婚してしまったところもさすがというか……
𝑅𝑖𝑠𝑎𝑘𝑜 𝑆𝑢𝑔𝑎𝑦𝑎 🪐(@risako_sugaya) • Instagram
▶ 2013年8月18日 Hello! Project 2013 SUMMER COOL HELLO!~ソレゾーレ!~
16日目. シャッフルユニット〈青春ソング ほか〉
グループ混合のユニットによる4曲メドレーで、見ものは冒頭の西田汐里によるアカペラ。
▶ 【ハロコンシャッフル】青春ソング/Midnight Temptation/蝉/SHINES - YouTube
同じユニットに小田さくら(モーニング娘。)、高木紗友希(Juice=Juice)、室田瑞希(アンジュルム)、広瀬彩海と(こぶしファクトリー)各グループの歌唱エースがこれでもかと揃ってるにもかかわらず、最も若手の西田に大役をまかしたのもすごいし、期待に応えて堂々と歌ってしまう西田もすごい。
上に貼った〈ビタミンME〉でも「私には可能性が詰まってるんだぞい!」という印象的なセリフパートを振られてた西田には、ハートとメンタルの強さ、そして大器の片鱗を感じます。
▶ 2019年9月1日 Hello! Project 2019 SUMMER「harmony」中野サンプラザ
17日目. つばきファクトリー〈今夜だけ浮かれたかった〉
不器用でせつない少女の恋心を歌った、つばきファクトリーの代表曲。その年のハロプロファンが選ぶ楽曲大賞でも2位になりました。
▶ 今夜だけ浮かれたかった/ハロコン'19夏 - YouTube
ただ、これ最初に聞いたときからおもってるんだけど、相手の男の子のほうも実はこの女の子に気があるんじゃないかなあ。
「あの子との会話には間(あいだ)なんかない」ってフレーズがあって、つまり自分と話すときには男の子が何か話しずらそうにしてるってことなんだろうけれど、それってつまりさあ……っておもっちゃうんですよ。男の子の方も「好きな子に話しかけるの難しい……」ってなってそう。
友達とみんなで見に行った花火大会の帰り道、おそらくひとり去りふたり減りして、最後に2人だけが残ったところで、男の子が「どうしたの?」とか喋りかけたんだろうけど、それがまた変なタイミングだったのか「なんでもないよ」って返されちゃったんじゃないか。
そもそも最後までその男の子が残ってるのもおかしいでしょ。周りもぜったいに気づいてるよね。「あの2人、お互いに片思いでイライラするからくっつけよう」って、わざわざ2人きりになるように順に離脱してってるよね。あとでファミレスに集合してるかもしれない。
というのはまるっきり妄想なわけですが、詞は児玉雨子、曲が中島卓偉という現ハロプロ黄金の制作陣による名曲です。
▶ 2019年2月22日 ライブツアー 2019春・爛漫 メジャーデビュー2周年記念スペシャル
18日目. モーニング娘。〈Moonlight night ~月夜の晩だよ〉
鞘師をふくむ9期メンバーが加入した直後の2011年春のツアーから、鞘師里保+高橋愛+新垣里沙のユニットで〈Moonlight night ~月夜の晩だよ〉。
▶ モーニング娘。 - Moonlight night ~月夜の晩だよ~ (RIHO SAYASHI | RISA NIIGAKI | AI TAKAHASHI) - YouTube
2001年に加入してもう10年選手になる5期の2人に対して、加入直後のまだ小学生だった鞘師が一歩も引かずパフォーマンスを魅せている。多くのファンが新しいエースの誕生を予感したという伝説のワンシーン。
公式の鞘師リスペクト動画にもフィーチャーされています。
▶ 2011年5月8日 コンサートツアー2011春 新創世記 ファンタジーDX 9期メンを迎えて
19日目. 保田圭・矢口真里・市井紗耶香〈サマーナイトタウン〉
1998年にリリースされた2ndシングルを、21年後のハロープロジェクトコンサートにゲスト出演した当時のオリジナルメンバーが歌う。それだけなら驚きもそうないだろうけど、それが2期メンバーの3人のみとなると感慨深い。
▶ サマーナイトタウン:2期(保田圭・矢口真里・市井紗耶香) - YouTube
デビュー直後に発表されたメンバー追加で加入したばかりの2期メンバーは、この曲でコーラスパートしか歌わせてもらえなかった。その3人が揃ってメインバーカルを歌う。しかも市井は事務所を辞めてるので、こうして3人が揃うだけでも珍しい。ハロプロ20周年の企画で実現しました。
長く続けているプロジェクトだからこそこういうストーリーも生まれます。いつかきっと何十周年でもいいから、4期の4人がそろって〈I WISH〉を歌ってほしい。泣く。
▶ 2019年1月12日 Hello!Project 2019 WINTER 〜YOU & I〜
20日目. Juice=Juice〈「ひとりで生きられそう」って それってねえ、褒めているの?〉
いまどき「有線から火が付いた」というのも時代がかった表現だけど、テレ朝の弘中アナをはじめとしてたまたま耳にしてファンになる女性が急増したという「ひとそれ」。
▶ 「ひとりで生きられそう」って それってねえ、褒めているの? (LIVE) Juice=Juice - YouTube
古参の中高年ファンが散見されるハロプロ界隈でもとくにJuice=Juiceはおっさんオタクの比率が高いと言われていたけれど、この曲のリリースイベント中に女性ファンがどんどん増えて、後半になると男女比が逆転していたというはなしもあります。
中学生の新メンバーが加入して歌割りを大きく変更したニューボーカル版では、段原瑠々による大トリが話題になったオリジナルバージョンに対して、その段原のソロ歌唱からいきなりはじまる。
▶ Juice=Juice「ひとりで生きられそう」って それってねえ、褒めているの?New Vocal ver. - YouTube
2019年秋ツアーファイナルの代々木体育館では、本編の1曲目がオリジナル版、アンコールでこのニューボーカル版と両方が披露された。アンコールだからTシャツに着替えてるのです。
▶ 2019年12月4日 Juice=Juice Concert 2019 ~octopic!~ 代々木第一体育館
21日目. 井上玲音、Juice=Juiceを歌う
Juice=Juiceの〈「ひとりで生きられそう」って それってねえ、褒めているの?〉は紹介したばかりだけど、5月21日に公式で公開された独唱が素晴らしすぎたので連続で貼ります。
歌うのは、この3月にグループ「こぶしファクトリー」が解散した際にひとりだけハロープロジェクトに残った井上玲音(れい)。まさに「ひとりで生きられそう」というか、タイトルに重層的な意味がでてきているパフォーマンスです。
こぶし解散後すぐJuice=Juiceへの加入が発表され、卒業を予定してる宮本佳林と入れ替わりのはずが、コロナの影響で宮本の卒業がそもそも延期になっており、れいれいのアイドル活動はどうなっておるのか? とオタに心配されていたところにこの動画です。たいせい(シャ乱Q)が本業のキーボードを弾いているのは初めて見ました。すみません。
なお、6月には第2弾が。
7月には第3弾が公開されていて、どれもさらりと歌いこなして自分のものにしている。このルックスで歌が上手いって、天はこうやって二物を与えることもままあるんだなあ。プレイリストには金澤朋子とのデュエットになった〈ポツリと〉を入れています。
22日目. Buono!〈Independent Girl~独立女子であるために〉
2020年5月22日18時から、3年前に開催されたBuono!のラスト公演が期間限定でプレミア公開されていました。さすがにもう公開終了しているので、ファン投稿動画からこの曲を。
▶ Buono! Independent Girl~独立女子であるために (2017) - YouTube
ももち(嗣永桃子)のBメロがビシッとハマってるんですが、彼女はこの6月に卒業引退を控えており、この横浜アリーナ公演がBuono!としてのラストステージとなりました
ハロプロには珍しくバックが生演奏なんだけど、グループだけでなくバンドもみんな女性で、ステージ上に女性しかいないというのがまさに「独立女子」というイメージで、すごく合っています。
23日目. モーニング娘。〈雨の降らない星では愛せないだろう?〉
これも5月22日公開の公式動画で、ファンに「雨振ら」の略称で愛される〈雨の降らない星では愛せないだろう?〉のテレワーク合唱。モーニングでは〈青空がいつまでも続くような未来であれ!〉と双璧をなす謎の長文タイトルで、言ってる意味はよくわからないがとにかくすごくエモい。
ちょっと前にkansouさんが「アイドルソングの一人称「僕」の曲」というめっちゃいい記事を書いてたんだけど、乃木坂の楽曲とは違ってつんくの書く「僕」はぜんぜんウジウジしてなくて、とにかくひたすらエモくなります。
ハロプロでは意味のよくわからないタイトルや歌詞が、メンバーのパフォーマンスのスキルで強引に感動まで高められることがありますが、この動画でもピアノを弾いている野中美希が佐藤優樹とイントロで連弾を披露するスペシャルな演出が昨年末の代々木体育館公演であり、泣きました。
この曲で泣けるようになったらたいしたもんだ(長州小力の口調で)。
ちなみにモーニング娘。のエモい「僕」曲には、他に〈友(とも)〉〈涙ッチ〉〈ブラボー〉などがあります。コンサートのアンコールラスト曲ばっかりか。
24日目. ハロプロ・オールスターズ〈でっかい宇宙に愛がある〉
続いて5月24日に公開されたテレワーク合唱。黄色いTシャツ着て募金するやーつ!
こういう曲を持ってるのは強いなー。
25日目. 夏焼雅・鞘師里保〈行くZYX!FLY HEIGHT〉
ミニモニやタンポポなどたくさん兼任してた矢口真里の参加ユニットでも知名度がそれほど高くない「ZYX(ジックス)」の数少ない楽曲から、なぜかオリジナルでZYXに所属してなかった夏焼雅(同時期の別ユニ「あぁ」の方にいて、ZYXにはももちがいた)と、まだ中学生だった鞘師によるカバー。
▶ 2013中野ハロコン 「行くZYX!FLY HEIGHT」 - YouTube
この年齢差が6歳あるんだけど、アイドル10年やってる夏焼に張り合ってる鞘師はやはりすごい。
こういう楽曲を聞くと、つんくがハロプロにやらせたかったのはいわゆる「アイドル」じゃなくって、'90年代J-POPシーンで輝いていたマックスとかスピードみたいなガールズグループだったんじゃないかなあと感じます。
▶ 2013年8月18日 ハロープロジェクトコンサート 中野サンプラザ
26日目. BEYOOOOONDS〈GIRL ZONE〉
明るく前向きな世界観のハロプロに珍しい、大森靖子による楽曲。ダークで、かっこいい。
▶ [4K]GIRL ZONE(カウコン二部 BEYOOOOONDS/雨ノ森川海) - YouTube
とくにこれはカウントダウンコンサートの2部で、年をまたぐ夜中にやってるので、18歳以上のメンバーのみによる特別編成。
▶ 2019年12月31日 Hello! Project COUNTDOWN PARTY 2019 ~GOOD BYE & HELLO! 二部
27日目. ファルス(工藤遥)〈少女純潔〉
ダークサイド・オブ・ハロプロといえば、なんといってもミュージカル「LILIUM -リリウム 少女純潔歌劇-」ですね。ファルス(工藤遥)の歌唱を中心にMV風に加工されたファン動画をどうぞ。
リリウムは中二病のイケメンとして工藤遥の出世作になりましたが、公演当時はリアルに中学3年生。メンバーは楽屋で鬼ごっこしてたそうです。
吸血種の少女たちが療養するサナトリウムである日、失踪したシルベチカ(小田さくら)を友人のリリー(鞘師里保)が探すが、他の皆は「シルベチカなんて知らない」という……
演劇女子部 ミュージカル「LILIUM-リリウム 少女純潔歌劇-」 [DVD]
- 発売日: 2014/09/24
- メディア: DVD
28日目. モーニング娘。'14〈The摩天楼ショー〉
5月28日は、鞘師里保さんのお誕生日でした! おめでとうございます! ということでこのシリーズ何度目かの鞘師。
▶ The摩天楼ショー 高音質 2014ひなフェス モーニング娘。'14 - YouTube
これは「誰がエースなのか?」がほんとよくわかる動画で、歌割りの半分くらいを鞘師ひとりで歌ってます。
▶ 2014年3月30日 ひなフェス
29日目. モーニング娘。'19〈ここにいるぜぇ!〉
オリジナルは2002年のリリースで、後藤真希卒業後初のシングル。その17年後、ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2019最大のグラスステージでトップバッターとして炎天下に50分間ほぼノンストップで歌い踊った最後に、このステージに立ったことを曲名にこめた熱い暑いパフォーマンス。
▶ モーニング娘。'19-ここにいるぜぇ! by ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2019 (ロッキン) - YouTube
所狭しとという言葉があるけれど、両サイドに張り出した通路まで全部使って走り回り飛び回り踊りまくる。人って、全力疾走しながら歌えるものなのか……!
ステージを駆け抜けながらも振り付けはきっちりキメる。一挙手一投足がかっこよく、ポーズやジャンプのタイミングも揃っているところもグループアイドルの魅力。
縦横無尽。天真爛漫。自由奔放。天衣無縫。大胆にして緻密。一般にいう「ライブアイドル」とはちょっと違うかもしれないけれど、ライブの魅力をエンターテインメントとして追求してきたハロープロジェクトの到達点がここに(いるぜぇ)!
▶ 2019年8月10日 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2019 グラスステージ
30日目. 小田さくら・高木紗友希〈Everyday Everywhere〉
ハロプロ20周年を記念したシングルが2018年にリリースされて、その秋にリリース記念のイベントが開催されました。それが「チーム対抗歌合戦」。50人以上のハロプロメンバーを2チームに分け、20年分のハロプロ楽曲から演目を選び、最後に観客の審査でチームの勝敗とベストパフォーマンス賞を決定します。
▶ Everyday Everywhere ~ ソラシド~ねえねえ~ '18秋 歌詞付 - YouTube
お遊び的なイベントだけど、チーム分けを見ただけで「これはガチだ……!」と驚愕したのが、ハローを代表する歌姫とディーバのデュエット。選曲は、1999年リリースの太陽とシスコムーンの代表曲でもある大バラード。
ダンスまでカバーしている小田と、歌に集中する高木、対照的な2人。イベントをいいことにど正面から歌唱力だけでぶん殴りにきたというだけで素晴らしすぎるのだけれど、その期待を上回るパフォーマンスに唖然とさせられたことを思い出します。
▶ 踊れ! モーニングカレー ~ 私、ちょいとカワイイ裏番長 '18秋 歌詞付 - YouTube
ただし、ベストパフォーマンス賞は彼女たちではなく、客を煽りに煽りまくってちょいとカワイイ裏番長っぷりを見せつけた佐藤優樹がかっさらっていきました。それがまたハロプロ。
▶ 2018年10月21日 ハロプロ・オールスターズ シングル発売記念イベント ~チーム対抗歌合戦
31日目. モーニング娘。'18 〈Are you happy?/ザ☆ピ〜ス〉
2017年ごろからモーニング娘。は「コラボとマッシュアップに定評がある」と言われていて、テレビに出るたびSexy Zoneやら加藤一二三やらとコラボしてました。
▶ DA PUMP『U S A 』 モーニング娘。'18 『Are you happy?』『ザ☆ピ〜ス』『A gonna』 - YouTube
2018年夏のFNS歌謡祭ではコラボだけでなく自曲マッシュアップも入っててすごくよかったです。
▶ 2018年7月25日放送 フジテレビ系「2018 FNS うたの夏まつり」
69日目. 高木紗友希・小田さくら〈逢いたくていま〉
ちょっと飛んで、この7月9日に公開されたばかりの動画を最後に紹介します。30日目の2人が、それぞれ公式YouTubeチャンネルでMISIA〈逢いたくていま〉をカバーしました。
そもそもMISIAが歌めちゃくちゃ上手いので、それをふつうに上手くカバーしたところで、ハロオタはすごく嬉しいにせよ、一般には「これならオリジナルでよくね?」ってなりがちなんだよなーってところもあるのですが、後奏でそれぞれフェイクを入れていて、ここに持ち味がすごく出ていてよいのです。ぜひ最後まで聞いてみてください。
▶ 小田さくら×高木紗友希『逢いたくていま』歌割ver.(バイノーラル風) - YouTube
そしてオタが案の定、合成動画を作ってて、これがさらによい。フェイクのタイミングとか、どう考えてもデュエット前提で録られてる気がするんだけど、公式には出さないんかなあ?
まとめ
ということでハロプロを1カ月かけて紹介してきましたが、同じようにハロオタのひとが動画をたくさん紹介している記事がありました。こっちで紹介してない「自撮りアカペラ」シリーズなどもありましたので、ぜひ合わせてどうぞ!
しかし、この新木優子さんの記事を見てて気付いたんですが、グループ結成を追ったドキュメントやら、ほかにもバラエティっぽい動画だっていくらでもあるのに、この記事では、というかもとになったフェイスブックでは、ライブのパフォーマンスばかり紹介してました。
その新木さんだって、第1回ではライブDVDをたっぷり5枚も紹介してます。これフルで見たら10時間かかるのではという長さで、とにかくハロオタに「おすすめ」を聞くと大量のライブ映像を持ってきがちなんだなあ、ということがわかってちょっとおもしろかったです。