- 作者: 松岡正剛
- 出版社/メーカー: 春秋社
- 発売日: 2006/12/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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神話の時代から近世あたりまでを独特の松岡編集史観というべき見方で語り下ろしている。死んで固定化された教科書的な歴史ではなく、現代を生きるために必要な一本スジの通った歴史の見方が提示される。
続き(近代〜現代)を語り下ろした続編では、大航海時代以降の世界が、民主主義や植民地政策を通してどのように「ワールド・スタンダード」に準拠させるか/後進国側はそれに乗っかるのか抵抗するのか、といったことが語られていて、その対立を突き詰めていくと現在のフラット化したグローバリズム社会の問題に至るんじゃないだろか。といったことも考えた
- 作者: 松岡正剛
- 出版社/メーカー: 春秋社
- 発売日: 2007/12/20
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余談
全裸男子フィギュアが16億円なワケ〜『現代アートビジネス』 小山登美夫著(評:栗原裕一郎)
村上隆は、アメリカがイニシアチブをとって以降の美術史に忠実すぎるほどに忠実なのだ。村上がくだらないとしたら、それは、現代アートというシステム自体がくだらないということだ。だから「俺はアートとは認めない!」とか素朴な「脳内俺アート」を基準に文句をいったって、そんなもん痛くも痒くもないわけである。
というわけ。日本人のアート観はやっぱり、ルネサンスの宗教画とか日本画とかきれいな絵画があるから、アメリカの美意識とは全く異なるわけ。村上隆は、相手の美術システムを研究して、そこへうまく当てはめたっていうかんじ。だから、それがわかったときに「現代アートというシステム自体がくだらないということ」に気づくとおもうし、いっぽうで、なんだか余計愉快になってしまったっていう気にもなる。
屋根裏TV*1
現代アートはグローバルスタンダードなんだよね。それに対してローカルスタンダードである「おたく」はどうすればいいかという視点というか戦略というか思想ってなにかあるのかな。オタキングも投げ出しちゃったしね。
小山さんの本も読もう。
- 作者: 小山登美夫
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2008/04/10
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*1:屋根裏さんは過去ログをどんどん消してしまうのでリンクを見に行ったときにこの文章がなくても気にしないで