in between days

表参道で働くシニアのブログ

小沢健二の新譜が出た。2曲入りシングル。朝にAmazonで注文したら帰宅したときには着いていた。便利。仕様をよく読んでなかったので7インチジャケでマジかーという気持ちになる。変形ジャケとかもう流行らないし、告知レスでいきなり新聞発表みたいなデビュー前の野音フリーライブから同じ手法をずっと取り続けていて時代感ある。時代感はあるけど、それでいいのだろうという気もする。これまでのシングルと違って、聞いてすぐに歌詞が頭にはいってこないので戸惑うけど、年を取るということはそういうことなのだろう。サウンド的にはたいへんに心地よく、そこになにか大切そうな言葉ができるだけ伝わりやすくしようといった工夫などないまま思いついた通りに語られているような、やや距離感のある形で提示される。その距離感を味わうシングルだなとおもった。去年のコンサートでかんじたこととだいたい同じであって、そこには一体感と距離感がともにあった。わかりあえないことだけをわかりあおう、という態度がフリッパーズ・ギターであったとするなら、わかりあえるはずであるというのがオザケンだったとするなら、わかりあえるとこともあるしわかりあえないこともあるけどそれでもいっしょに生きていけるしなんなら同じ音を楽しむことができる。まあ、要するに「聞いたけど、よくわからんかった。でも、嫌いじゃないし、意外と好きかもしれない」という感想だったということなんだけどね。