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「げぇっ関羽」と驚いてた曹操の墓に埋まっていたものとは? 東京国立博物館で考古学的にリアルな「三国志」展を見る

上野の東京国立博物館(トーハク)で7月9日から始まった特別展「三国志」を見てきました。良かった。納得感のある面白い展示でした。

東京国立博物館 - 展示 日本の考古・特別展(平成館) 日中文化交流協定締結40周年記念 特別展「三国志」

サイトやチラシを見ると「リアル三国志」が合言葉ということで、リアルということは「三国志演義」じゃない正史・三国志の展示ということなのかな? でも当時の英雄の直筆の文書とか残ってないでしょうし、書にしても陶磁器にしても仏像などにしても少しあと2世紀くらい幅を持たせて魏晋南北朝としたほうが……げぇっ

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三国志展、かなりヤバいもん来てる

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関羽!

ということで、入場してすぐお出迎えしてくれるのが、明時代に鋳造された青銅の関羽像(新郷市博物館所蔵)。大迫力。これを見ただけで、相当なものが中国から来てるのでは? と期待が高まります。

最初の部屋だけは、明清における「演義」の世界がプロローグとして展示されてて、関羽のほかに赤壁賦だとか、内モンゴルの関帝廟の壁画なんてものも来ています。

もちろん日本で三国志といえば横山光輝先生ですが、生原稿が展示されていました。川本喜八郎の人形も。とはいえ、あくまでそれは箸休めで、音声ガイドが真・三國無双の声優さんだったりはしますが、出品目録に掲載された160もの文物は、中国全土40以上の博物館や研究機関から集められてて、さすが「日中文化交流協定締結40周年記念」というだけあります。

これは第2章「漢王朝の光と影」で展示されている後漢時代の《獅子》で、国指定の一級文物。文化財保護の仕組みが違うので単純に比較はできませんが、日本でいうと国宝になるのでしょうか。一級文物だけで40点以上が展示されています。

これも一級文物で、後漢時代の《五層穀倉楼》。これも含めてほとんどが遺跡などからの出土品で、つまり歴史書など後世の史料ではなく、考古学的な発見で構成されたリアルな2〜3世紀の中国(三国時代)ということになるでしょう。とくに多いのが「なになに墓出土」つまり副葬品。

中でも注目されるのが、2009年に発掘された「曹操高陵」西高穴2号墓、つまり「曹操の墓」の副葬品です。これはそのメインとなる謎の白磁の壺。曹操高陵についてはNHK BSの「中国王朝 英雄たちの伝説」シリーズでもやってので「あれか!」となりました。

どんどん行きましょう。これは三国時代(蜀)の夏フェスにおける電気グルーヴのライブの様子。ではなくて、さまざまな「俑」です。始皇帝墓の兵馬俑の仲間ですが、蜀の俑は明るい。

これも俑ですが「一級文物 犬」っていう文字列の並びはなかなかおもしろい。

呉の銅鼓。鳴らしたらどういう音がするんだろう。もちろん一級文物です。

金の帯止め金具。龍がいます。一級文物。

といったかんじで、まだまだたくさんの品が出ていました。

日本人が大好きな三国志がテーマなので会期初めから大混雑なのではないかと心配していましたが、それほどではなく、時間をかけてゆっくりと見ることができました。よかった。

一階のカフェで供される《あんトースト》。一級文物ではありませんが、鶴屋吉信だけあって美味い。1時間以上は歩き回るわけで、ひと休みできるスペースがあるのは嬉しいです。

嬉しいといえば、なんと全展示が写真撮影可。たくさん撮ってしまった関羽を載せておきます。

それにしても関羽ほんとにカッコいいな。東京会場は9月16日まで。後で九州に巡回します。

中国古代史研究の最前線 (星海社新書)

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Pen (ペン) 「特集:わかる、三国志。」〈2019年8/1号〉 [雑誌]

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三国志 全60巻箱入 (希望コミックス)

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