in between days

表参道で働くシニアのブログ

あいちトリエンナーレに行ってきました(ほか、2019年10月に見た11の展示)

あいトリの豊田会場はほんとに行ってよかったとおもった。

ルノワールとパリに恋した12人の画家たち(横浜美術館)

モネ《睡蓮》の大装飾画の展示室で知られるオランジュリー美術館の収蔵品から69点が来日。遠近法やら間違いなくおかしいのになぜか「これでいいのだ」と思えてしまう《ジュニエ爺さんの二輪馬車》ほかルソーの作品が印象に残った。ユトリロはスーティンの作品をまとめて見たのははじめてだったかもしれない。

ミュシャと日本、日本とオルリク(千葉市美術館)

http://www.ccma-net.jp/exhibition_end/2019/0907_1/0907_1.html

アルフォンス・ミュシャとその出身地であるチェコにおけるジャポニズムの受容と、逆にミュシャによるアール・ヌーヴォー様式の日本での受容。そしてチェコから文明開化の日本にやってきたエミール・オルリクとその後継者という視野の広い展示。春に目黒美術館で見たカール・モル(ウィーン分離派のメンバー)の作品に再開し、

http://www.ccma-net.jp/exhibition_end/2019/0907_2/0907_2.html

新収蔵の田中一村がよかった。まとまった展示の予定ありとあったような気がする(記憶違いでなければ)

あいちトリエンナーレ

あいトリといえば《表現の不自由展・その後》の話題ばっかりだったけれど、もちろんそれだけの美術展ではなく、それだけの展示ではないということを確認するために行ってきた。1日だけだったので、愛知会場は良いと聞いていたピエロと台湾を中心に、伊藤ガビンさんの作品に並びつつ「ガビンさん待ち」とフェイスブックに書き込んだらガビンさん本人から「それはいいから、今すぐ豊田に行ってください!」とコメントがついたところで豊田会場に向かって、駅周辺の展示を見る時間もなく、閉館ギリギリで喜楽亭、そしてプール。喜楽亭はすごかった。これを見るために愛知に行ってよかった。とんぼ返りで円頓寺。標識も見れてよかった。

バスキア展 メイド・イン・ジャパン(森アーツセンターギャラリー)

前澤ZOZO前社長が123億円で落札した作品を含めて日本全国世界各地から集まった作品が多数展示。福岡市美術館の作品は以前に横須賀美術館で見たことがあった。初期の作品は肖像画のようであり、時代を経るに従って、といっても数年だけど、散文的になっていく。

桃源郷展 蕪村・呉春が夢みたもの(大倉集古館)

展覧会・イベント | 公益財団法人大倉文化財団

オークラ東京とともにリニューアルオープンした併設美術館。前期のみを見た。季節外れな気もするけれど、蕪村よかった。

文化財よ、永遠に(泉屋博古館分館)

後期展示。9月の前期で書いた通り、狩野一信《五百羅漢図》がほんとに良い。100図まとめて展示またないかなー。

名勝八景(出光美術館)

「瀟湘八景」や「西湖」といった山水画の画題に影響を受けた国内作品を展示。雪村《瀟湘八景図屏風》よかった。

正倉院の世界(東京国立博物館)

前期展示。見ものの《螺鈿紫檀五絃琵琶》ほか。びっくりするくらい混んでたけど見れてよかった。1300年前の服飾製品が残ってるのはすごい。《墨画仏像》や《花氈(かせん)》がよかった。あと伎楽面《酔胡王》。

アール・デコの造本芸術(日比谷図書文化館)

そもそもアール・デコ四天王がいるということを知らなくて、アンドレ=エドゥアール・マルティが好みだなとおもった。

十九世紀ミラビリア博物誌 ミスター・ラウドンの蒐集室より(インターメディアテク)

植物模型がよかった

マルク・シャガール 夢を綴る(ポーラ ミュージアム アネックス)

シャガールをまとめて見るのははじめてかも。《私と村》は何度か見てるきがする。油彩が7点。連作リトグラフ《グスタフとクロエ》全42図のうち20点。その物語に登場する牧神パンとうのが、トーハクで見たばかりの酔胡王に似てた。